【遊び】ゲーとばムてあこ(ことばあてゲーム)

テレビのクイズ番組を見て真似してみました。テレビのクイズ番組はこどもとの遊びのヒントがいっぱいあって参考になります。

出題者は一つの単語を思い浮かべて紙に書きます。

例えば『おかあさん』だったとしますね。これの文字の順序をランダムに入れ替えます。例えば『かさおんあ』とか。

これを問題として口頭で発表します。

問題を解く方はそれを紙に書いても構いません。じっと文字列を見てもとの単語を推理するのです。どうしてもわからなかったらヒントをもらっても構いません。やってみると結構難しいのです。

文字数はもじを覚えたての子なら3~4文字位が適当かな。普通は5文字以上がいいと思います。

これはですね~大人の頭の体操にもなりますよ。お父さんのボケ防止のためにも是非やってみてください(笑)

似たようなゲームで『下から読むと?』もご紹介しています。

あかりをけすと

文 こばやしゆかこ
絵 同上
発行 学研
初版 2009/7/27
対象年齢 4歳から
文字の量 かなり少なめ
ページ数 32
発行部数 不明
オススメ度 B

概要
ここはネコの家族のお家。リビングにいたパパとママとこども達。もう遅い時間なので寝ることにします。

リビングの電気を消してみんな部屋から出ていくと、途端に今まで動かなかった椅子や柱時計や絵がオバケのように動き出すではありませんか。電気を消すとオバケの世界が始まるのです。

今度はキッチン。やはり電気を消してみんなが出ていくと…

 

感想
多くのこどもにとってオバケとは、怖いけど見たい、見たいけど怖い、ある意味魅力ある存在です。この本では暗闇に動き出すオバケたちの怪しげで不思議で楽しげでちょっとユーモラスな様子を描いています。トラウマになるような恐怖感を与えるようなものではありません。例えればティム・バートン監督の映画とかゲゲゲの鬼太郎のようなイメージです。怖そうだけど楽しそうでもあるのです。でも感受性が強くてホントに怖がりの一部のお子さんは、暗い部屋が怖くなってしまうかも知れませんね。その辺はご両親が注意してあげてください。

場面はリビング、キッチンを含め5ヶ所。どの場所も電気を消してみんなが出ていくと、元々部屋にあったモノがオバケとなって動き出すのです。電気を消す前と消した後で何がどう変わっているのかよ~く見比べると面白いです。細かい所まで書き込んであるので色んな発見がありますよ。

オバケが動き出した時、親はさっさと部屋から出ているのでいないのですが、実はこどもが一人ドアの隙間から部屋の中を覗いています。この子達も読者のこども達同様に暗闇の中の世界にこわごわながらも興味があるのかも知れないですね。そのくせ、ちょっと怖い廊下を歩く時はママの服にギュッとつかまってついていったりしてかわいいです。

そしてラストに面白いオチが待っています。みんながそれぞれ寝室に入って電気を消すと…そう来たかって感じ。怪しさと程よい迫力もあってこれはなかなかいい結びですな。気に入りました。

この絵はどうやって作られているのでしょう。コラージュみたいに見えるところもあれば、色鉛筆で書いたようなところもあれば、版画のように見えるところもあれば、一枚の絵に色んなものが含まれているようにも見えます。素人なので知識がない上に説明ベタですみません。色彩も多彩で、サイケデリックっぽい雰囲気もあって、妙にこの絵本の怪しげなイメージに合ってるんですよね。

部屋の中にあるものがそれぞれ何なのかある程度わかった方が面白いかなと思って一応4歳からにしましたが、3歳でも全然問題ないかも知れません。

 

まめまめくん

文 デヴィッド・カリ
絵 セバスチャン・ムーラン
訳 ふしみみさを
発行 あすなろ書房
初版 2016/10/30
対象年齢 6歳から
文字の量 やや少なめ
ページ数 33
発行部数 不明
オススメ度 B

概要

まめまめくんは小さな男の子。生まれた時から小さかったのです。靴はお人形のを拝借し、マッチ箱のベッドで寝たりします。いつも元気いっぱいで、色んな遊びに挑戦しています。

ところが小学校に行くようになって、自分がものすごく小さいことに気づきます。椅子に座るのもスポーツをするのも給食を食べるのも、そして休み時間に他の子と遊ぶことさえ困難なのです。先生はまめまめくんの将来を案じます。

そしてまめまめくんは大人になりました。でもやはり小さいままです。

 

感想

概要を見るとなにやら暗い話のようにも見えますがそうではありません。明るく元気なまめまめくんの様子が可愛く描かれており、途中寂しい場面もありますが最後は大逆転のハッピーエンドなのです。

欠点と思っていたものが見方を変えるだけでメリットへと変わってしまう。しかもこれがしばしば他がなかなか真似しにくい自分オリジナルのメリットになっちゃったりすることがあります。ビジネスの世界ではそういう発想の仕方がとても大切です。しかし普通の生活の中においても人生においても、そういう考え方ができるかどうかで人生の質が大きく変わることもあると思うのです。

逆境において自分を不運な人間だと嘆いたり投げやりになったりするのではなく、それを活かす方向に考えられる人は強いです。私はこの事を『エースをねらえ!』という漫画で学びました。(私はこの漫画をこどもがもう少し大きくなったら絶対見せてあげたいと思っています。)そしてこの絵本のまめまめくんにもそれを見つけました。最後のページのまめまめくんのセリフ、

どんなにちっちゃくたって、いだいなxxxx(秘密です!)になれるのさ!

に拍手を贈りたいと思います。

お話の中では描かれていませんが、小学校時代のまめまめくんなんてすごく辛い気持ちになることもあったであろうと思います。でもどこかで自分の現状を受容し、自分ができることを見定めていったのでしょう。この辺りはつい最近ブームになった『嫌われる勇気』で書かれていた自己受容と課題の分離に通じるものがあると思いました。

しかしこのまめまめくんの元気で前向きで健全な性格にはホントに感心します。神様は特別に小さな体とともにこの性格も一緒に与えたのですね。でもまめまめくんは孤独です。母親のことがほんのちょっぴり書かれていますがそれ以外は他の人間との交流は描かれません。現時点でも孤独です。できることなら親しい仲間や生涯の伴侶をも与えてあげて欲しいと思ってしまうのです。

書き込まれた美しく可愛い絵。そしてまめまめくん同様に少し小さめサイズの判型。小さな宝物のような絵本です。