さむがりやのサンタ

 レイモンド・ブリッグズ
 同上
 すがはらひろくに
発行 福音館書店
初版 1974/10/25
対象年齢 4歳から
文字の量 やや少なめ
ページ数 32
発行部数 111万部(2014時点)ミリオンぶっく
オススメ度 B
概要
クリスマスイブのサンタさんの一日を追っています。

このサンタさん、とにかく愚痴っぽくて人間味あふれるサンタさんなのです。

 

感想
終始グチグチ言いながらも、キチンとやるべき事をやる、にくめないキャラクターのサンタさんです。

本には、「読んであげるなら4歳から」と書いてあります。でも私は、4歳だと早いのではないかなという気がしています。

まず、愛すべきサンタさんの人間味と面白さを理解するのはちょっと難しいのではないかと。ウチの子は正直つまんなそうでした。

あと、マンガのように細かくコマ割りしてあるので、子どもはどこを見たらいいかわからなくなるかも知れません。そもそも時々短いセリフがあるだけで、セリフさえないコマも多いですし、読み聞かせるという感じの本じゃないってのもあるんですよね。読んであげる時は工夫が必要です。

でも子どもによるのでしょうね。楽しめる子は楽しめるでしょう。一度図書館かどこかで借りてみてから、購入を検討されてはどうでしょうか。

絵はとっても細かく丁寧に描かれていて、構図はまさにマンガのように各ページ凝りに凝っています。イギリスのイブの夜の風景が、とても美しいです。(特に見開き2ページいっぱいの絵。)対して、家の中の暖かさもじんわり伝わってきます。

おむすびころりん

 富安陽子
 しらかたみお
発行 小学館
初版 2009/6/6
対象年齢 4歳から
文字の量 やや多め
ページ数 32
発行部数 不明
オススメ度 B

 

概要
薪をとりに出かけたおじいさんがお昼にしようとおむすびを取り出そうとしてうっかり落としてしまいます。

おむすびはコロコロ転がって、地面にあいた小さな穴へコロン。

すると、穴の奥から不思議な歌が聞こえてきます。「おむすびころりん、すってんしゃん」

おじいさんは楽しくなって、もう一つおむすびを落としてみますが…

誰もが知ってる昔話です。

 

感想
地面の穴から歌が聞こえてきて…その下にまったくの別世界があるという設定は、子どもはワクワクするよな~って思います。

そして、このお話の一番面白いところは、ねずみ達の楽しい歌(掛け声?)です。上記の「おむすびころりん…」の他にも、もちつきの歌があって、これもまた楽しい。ちっちゃい子はここにハマると思います。

そういう意味では3歳位が一番いいような気がするんですけど、この本はちょっと文が長い。それで4歳からにしました。おむすびころりんは、いくつもの本が出ていますからね。もうちょっと文章の短いものを選べば3歳でもいいかも知れません。私がこの本を選んだのは、お話のイメージ通りの楽しい雰囲気の絵が気に入ったからです。

お話の後半は、隣の欲深なおじいさんが登場して…日本の昔話によくあるパターンです。でも私思うんですけど、案外こういう昔話から日本的な価値観・人生観が綿々と引き継がれている面もあるのじゃないかなぁと。欲深な人間がどうなったか、そして大らかで明るく優しいおじいさんの人柄。心のどこかで感じてもらえたらと思います。

こんなラストだったっけ。まあさらっと終わっていますし、決して残酷とかじゃないのですが、大人から見ると、欲深なおじいさんとは言え、ちょっとかわいそうな気が。

どっちがへん?スペシャル


 いわいとしお
 同上
発行 紀伊國屋書店
初版 2012/10/17
対象年齢 3歳から
文字の量 かなり少なめ
ページ数 44
発行部数 不明
オススメ度 B

 

概要

どっちくんとへんくんの双子の兄弟。見た目はそっくりですが、性格はまったく違います。

二人が書いた絵を比べてみると…あれれ、同じものを書いたはずなのに、どちらかの絵はちょっと変だぞ。

どっちの絵が変なのか?そしてどこが変なのか?間違い探しの感覚で楽しめて、しかもその変加減を楽しめる、遊べる絵本です。

 

感想(若干ネタバレ注意)

見開き2ページの左右に、どっちくんとへんくんの書いた絵がそれぞれ掲げられています。絵のパターンはたっぷり17題。

前半は二人の絵の違いが一か所だけなのですが、後半に入ると何ヶ所も違うところ(変なところ)があります。しかもすみっこのほんの細かい場所に変なところがあったりして、子どもはそれを探すのが楽しくてしょうがないみたいでした。

「変」って何が変なのかと言いますと…絵の中の事物があべこべだったり、逆さだったり、形が違ったり、絵にしてみると相当変で、あり得ないというか若干シュールな味わいも。でもこれがまた子どものツボにはまったみたいで、笑い転げていました。