おばあちゃんの絵てがみ

文 そうまこうへい
絵 同上
発行 PHP研究所
初版 2009/5/27
対象年齢 4歳から
文字の量 やや少なめ
ページ数 32
発行部数 不明
オススメ度 B
概要
2歳のゆきちゃんに、田舎のおばあちゃんから絵手紙が届きます。ゆきちゃんはまだ丸しか書けないので、それをお返事で送ります。それからゆきちゃんとおばあちゃんの絵手紙による交流が始まります。

ゆきちゃんは大きくなるにつれて、絵や字も上手になっていきます。

そんなある日、おばあちゃんが風邪で寝込んだという連絡が入りますが…

 
感想
女の子なら、手紙の交換に興味を持つ子が多いんじゃないでしょうか。そんな子におすすめの絵本です。

小さい内ははゆきちゃんと同じように、丸程度しか書けなかったり、シールを貼ったりでしょうけど、絵や字が書けるようになるともっと楽しくなることがこの本でわかるでしょう。字を覚えることや絵を描く事への意欲が生まれてくるかも知れません。

また、手紙に興味がなかった子も、この本で楽しさがわかって興味を持つのでは。

手紙のやりとりって言うのは、教育面でもかなりプラスになると思います。お子さんとお母さんの間でもいいですよね。私も子どもと時々やりとりしていますよ。

おおかみと七ひきのこやぎ

 グリム童話
 フェリクス・ホフマン
 せたていじ
発行 福音館書店
初版 1967/4/1
対象年齢 4歳から 自分で読むなら小学校中級向き
文字の量 やや少なめ~やや長め
ページ数 32
発行部数 105万部(2014時点)ミリオンぶっく
オススメ度 B
概要
皆さんご存知と思いますが、有名なグリム童話です。

7匹のこやぎ達のお母さんは、ある日町へ買い物に行くために、こやぎ達に留守番を頼みます。

でも心配なのは、おおかみのこと。お母さんは、おおかみを声と足の色で見分けるように言い聞かせて、おおかみが来たら絶対に扉を開けないように念を押して出かけます。

そしてやはり、留守を狙っておおかみがやってきますが…
感想
あまりに有名な話なので大人は食いつきが悪いかも知れませんが、読み聞かせると子どもはどきどきしながら楽しんで聞いてくれますね。

私は思ったんですけど、「知らない人についていっちゃいけません」っていう教育にも使えるのじゃないかと。おおかみはあの手この手を使ってこやぎをだまします。そういう悪い者もいるから、だまされないように、という教訓にもなりうると思います。

親御さんによっては若干気になるかも知れない表現があるのでご紹介します。まず、お母さんやぎがおおかみの腹をハサミで切る場面。全然グロテスクな表現ではありませんが、気になる方は気になるかも。

もう一つ、おおかみが死んだ時に、喜びのあまりみんなで踊りだす場面。憎いおおかみとは言え、死を前にして踊るというのは…と感じる方もおられるでしょう。グリム童話らしいと言えば、らしいところです。

少し文章の長いページがあります。きれいでリズムのよい文章です。小さい子向けの単純な絵本を卒業しつつある子どもにちょうどいいと思います。

絵はややリアルに描かれていて、やぎなんかはあまりかわいい感じではありません。ちょっとシュールと言えばそうかも。でもこれがグリム童話には合ってる気がします。

ページのレイアウトや絵の構図もさりげなく凝っていて、緑・黄色・茶色を基調とした落ち着いた色使いがいいです。異国の雰囲気もあって、子どもの記憶に残るのではないでしょうか。

意味深な裏表紙もあったりして、類書に比べて深みが感じられます。

おたすけこびとのまいごさがし

 なかがわちひろ
 コヨセ・ジュンジ
発行 徳間書店
初版 2011/6/30
対象年齢 3歳から
文字の量 かなり少なめ
ページ数 38
発行部数 不明
オススメ度 B
概要
おばあさんがおたすけこびとに迷子探しを依頼します。

おたすけこびとは重機を駆使して、探し始めますが…

 

感想
おたすけこびとシリーズの第三作にあたります。

このシリーズの面白いところは、沢山の小人たちが重機を使って、細かいところまで行き届いたサービスをするところ。ヘリコプターからブルドーザーから、色んな重機が使われるので、そういうのが好きな子どもは喜びそう。ページの隅々まで小人たちの活躍が緻密に描かれています。だから読むたびに新しい発見があるかも知れません。

ストーリーは極めて単純。迷子(実は猫です)を見つけて、おばあさんのところへ連れて帰るだけ。その経過を一つ一つつぶさに追っています。

文章はかなり少ないです。1ページ辺りに、ほんの一言二言のセリフがあるかどうかという程度。基本的に絵を見て楽しむ本だと思います。

小人たちの細やかな心配りを伴った仕事ぶりと、ハッピーエンドに、爽やかで心温まるような読後の余韻が残ります。