パンツのはきかた


作 岸田今日子
絵 佐野洋子
発行 福音館書店
初版 2007/5/1
対象年齢 2歳から
文字の量 かなり少なめ
ページ数 24
発行部数 不明
オススメ度 A

パンツのはきかた のあらすじ・内容

子ブタがトイレに入っています。

トイレから出てきてパンツを履きます。お尻をついて、片足を入れて、もう一方の足も入れて…最後に上まで引き上げてつっかえたら出来上がり!

あれ?でもパンツが裏返しだったよ~(汗)

パンツのはきかた の解説・感想

すごいシンプルな絵本ですけど、この完成度の高さは尋常じゃないです。パンツの履く手順がわかりやすく説明されている上に、文章は楽しそうな感じのいいリズムで、最後にオチまでついて、しかもメロディーの楽譜までおまけについてきます。これは作者のお二人、いい仕事したなぁと(偉そうに)思いました。

『岸田今日子さん』って、はて?聞いたことある名前だなと思ったら、ムーミンの声でもおなじみの女優の岸田今日子さんだったんですね。絵本も手がけられてたんですね。調べてみると他にも作品があるようで、今度他の作品も見てみたいと思いました。

さて本作ではパンツを履く手順の説明がわかりやすく、またリズミカルな文章になっていることもあって何とも楽しげで、お子さんが自分でパンツを履いてみようという気持ちになりやすいと思いますよ。なかなかその気にならないお子さんには秘密兵器として活躍してくれるかも知れません。

この文章はあえて歌うように読もうとしなくても、ゆっくり読むと自然といい調子になってしまうと思います。これはなかなかの名文。何度か読むとお子さんも覚えてしまうんじゃないでしょうか。

最後の”裏返し”のオチもいいですね。大人にしてみたらあまりに古典的かも知れないけど、小さい子には水戸黄門の印籠と同レベルで安定感のある可愛いオチ。喜ばれると思います。

パンツという身近なものが題材になっている事に加え、内容もシンプルで楽しい。全24ページはほとんどが見開き2ページで1セットになっていますし、文章もほんの短いものなので、読み聞かせに必要な時間もわずかなものです。パンツのトレーニングとしてだけでなく、絵本があまり好きでないお子さんに絵本を楽しんでもらうキッカケにもなりそうです。

巻末に文章にメロディーをつけた楽譜が載っています。楽譜が読めるなら、このメロディーの調子で読んであげればより一層親子で楽しんでいただけることと思います。

佐野洋子さんの絵は、キャラっぽくなくていいですね。それぞれの絵の子ブタの表情が正直でリアルな子どもそのもの感じられます。表紙もなんか面白い。パンツの旗を立てて、もう一方の手には花を一輪。すました表情が可愛いです。

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