くまのこうちょうせんせい


 

文 こんのひとみ
絵 いもとようこ
発行 金の星社
初版 2004/6/
対象年齢 4歳から
文字の量 やや少なめ
ページ数 32
発行部数 不明
オススメ度 B

概要
くまの校長先生は、毎朝こども達が登校してくるのを出迎え、大きな声であいさつを交わします。

ところがひつじ君はどうしても大きな声が出せません。校長先生は優しくひつじ君の頭を撫でなから「勇気をだしてごらん」と応援します。

ところがそんなある日、校長先生が入院してしまいます。そして自身が大きな声で話すことができなくなってしまいます…

 

感想
この本は実話を基に書かれたのだそうです。この本のテーマはあとがきに書かれた実在の校長先生の言葉に集約されています。

「こどもはあかるく元気がいちばんと、大人はおもいこんでしまいます。でも本当は、こどもはちいさくてよわいものなのです。こどもたちのいたみをわかちあうのが、大人の役目だと思います」

大人はこどもに理想を求めがちですが、こういう視点も忘れてはいけないと思います。大人にとってはそれを思い出させてくれる良書です。

こどもにとっても、いい本だと思いますよ。

人はそれぞれ、他の人からはわからない事情を抱えていることがあるという教訓が含まれています。(ひつじ君の事情はあまりにリアル過ぎて、ちょっとウチのこどもも戸惑っていましたが…。)教訓と言うと堅苦しい感じがしますが要するに、表に見えている事がすべてじゃないよ、という事に気づいてくれたら嬉しいと思います。

登場人物はいずれも優しい心を持った人達ばかりで、そのやりとりを読むとあたたかい気持ちになれます。

ストーリーも、上記の概要の後にさらにクライマックスが待っていて、最後はハッピーエンド。最後まで飽きずに読めると思います。

いもとようこさんのほんわか優しい絵柄は、この本のお話にピッタリですね。

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