かがみのサーカス


作 わたなべちなつ
発行 福音館書店
初版 2016/11/5
対象年齢 5歳から
文字の量 かなり少なめ
ページ数 20
発行部数 不明
オススメ度 B

かがみのサーカス のあらすじ・内容

男の子がクラウン(いわゆるピエロ)に招待されて鏡のサーカスに行きます。

一輪車に乗った双子のクラウンの帽子投げ。そして動物たちのバランス曲芸。息があってます。

今度は男の子も舞台に上がります。最初は象のお鼻で滑り台。そして馬に乗って流鏑馬みたいに的当て。上手にできました。

そして最後は空中ブランコに挑戦します。

かがみのサーカス の解説・感想

今までなかったようなかなり独創的な絵本です。これは絵本なのか?と思う向きもあるかも知れません。『小学一年生』とかの子ども向け雑誌の付録に付いてきそうだなという印象を持ちました。(失礼な言い方になってしまいましたが、安っぽいという意味ではありません。玩具の要素が強い絵本ですよという意味です。)

お話としてはサーカスを見てそして自分も参加するというもので、特に面白いストーリー展開があるわけではないです。文章もほんの少しでとってつけたようなクラウンのセリフのみです。

ではどうやってこの本を楽しむのかと言いますと…。まずこの本は普通に180度にページを開いてはいけません。左右のページが90度の角度を作るように半端に開いた状態で楽しみます。左右のページには鏡のような下地がありその上に絵が書いてあります。180度に開いた状態で見ると何だか中途半端な変な絵です。それが90度にしますと、左右の絵が反対のページの鏡に写って奥行きが生まれ、全体として立体的な絵ができあがるわけです。仕掛け絵本の一種と思っていただければ…ただこの本の場合その仕掛けが全編に渡っており、仕掛け自体が肝であり、それを楽しむのが主目的なのです。だから本というよりも雑誌の付録に付いてきそうというのはそういう事です。ただその点のクオリティはかなり高いですよ。サーカスということもあって色彩もカラフルで楽しげです。

お話を楽しむ感じの絵本が好きな親御さんには好まれない可能性はあります。また読み聞かせには不向きかも知れません。しかしこの不思議な絵本は子どもを夢中にさせるものがあると思いますし、通常の絵本では得られない知的な刺激があるのではないでしょうか。買うのがためらわれるなら試しに一度図書館で借りてみてはいかがでしょう。

ペラペラして絵が見にくくならないようにということか、ページが厚紙でできていて判型も小さいです。なので外出時にも持っていけると思います。でも屋外では気をつけた方がいいです。太陽を反射してしまったら目をやられると思います。

価格がちょっと高めです。普通の絵本と違って作るのに手間がかかるのかも知れませんね。でもプレゼントにはいいかも。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。