わたしようちえんにいくの


文 ローレンス・アンホールト
絵 キャスリーン・アンホールト
訳 角野栄子
発行 文化出版局
初版 1993/3/14
対象年齢 3歳から
文字の量 やや少なめ
ページ数 32
発行部数 不明
オススメ度 B

 

概要

アンナはもうすぐ幼稚園に通い始めることになっています。

でも心配なことがあります。靴は自分で履けるかしら。お友達と仲良くできるかな。お母さんは大丈夫って言うけど。やっぱりお家にいようかな。

そして幼稚園に行く日が来ました。アンナは幼稚園を好きになってくれるでしょうか。

初めての幼稚園での楽しい一日が描かれます。

 

感想

もうすぐ幼稚園・保育園に通う予定のお子さんに読んであげたい絵本です。小さい子なりに不安も抱えていることでしょう。お母さんと離れて一人で行動するなんて大冒険ですもんね。でもその不安を軽くしてくれるような優しく楽しい内容ですよ。

一緒に来たお母さんは途中でいなくなってしまいます。そこでアンナは寂しさと不安を感じるのですが、それを同じ日に幼稚園に通い始めたトムと一緒に乗り越える場面、とってもいいです。アンナもトムもくまのぬいぐるみを幼稚園に持ってきていました。お母さんがいなくなってそのぬいぐるみ達が泣いているということで、二人はぬいぐるみを連れて散歩に出掛けたりします。二人の気持ちを代弁する形のくまのぬいぐるみを二人で協力してケアすることで二人自身も元気を取り戻していくのです。なんとも優しく健気なエピソードじゃありませんか。このエピソードは読者の子どもの心に寄り添ってくれる気がします。

幼稚園では、お絵かきしたり、お遊戯したり、歌を歌ったり、おやつを食べたり、外で遊んだり、楽しいことがいっぱい。そんな中にコートを決まった場所にかけたり、手を洗ったり、みんな一緒にお座りしたり、規律についてもさり気なく散りばめられています。

幼稚園には工作や切り絵、お絵かき、粘土などで遊べる用意もあります。お母さんは、アンナにさよならする時に「何かいいもの作ってあとで見せてね」と言います。その伏線がラスト間近で回収されます。アンナはどんないいものを作ったのでしょうか。アンナの成長を感じられる素敵ないいものでしたよ。

初めての幼稚園の帰り道。アンナは「明日も幼稚園行くんだ!」とはしゃぎます。そんな風に言われたら、不安を持ってた読者の子どもも興味の方が大きくなってくるかもね。

絵はペンに水彩かな。色彩豊かです。表紙からして遊んでる子どもたちがいっぱい描かれて楽しそうな雰囲気なんです。

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