100まんびきのねこ


文 ワンダ・ガアグ
絵 同上
訳 いしいももこ
発行 福音館書店
初版 1961/1/
対象年齢 3歳から
文字の量 やや少なめ~やや多め
ページ数 31
発行部数 不明
オススメ度 B

概要

小さな家に二人だけで住むとても年をとったおじいさんとおばあさん。二人はとても寂しい思いをしていました。

ある日おばあさんが猫を飼いたいと言います。おじいさんは、おばあさんの願いを叶えるべくかわいい猫を探しに遠くへ出かけます。

そしてたくさんの猫がいる場所を発見しました。そこかしこ猫だらけ。百匹、千匹、百万匹、一億匹、一兆匹の猫たち。

おじいさんは一匹のとてもかわいい猫を見つけますが、よく見るとその先にまた別のかわいい猫が。次々に甲乙つけがたいかわいい猫が見つかってとても選びきれません。

さておじいさんはどうするでしょう。

 

感想

本書は1928年にアメリカで最初に出版され、現在まで出版され続けているアメリカの絵本の中では最古の作品なのだそうです。いわば超ロングセラーです。ロングセラーというのは馬鹿にできません。本作も、若干の古さは感じさせますが、現代の子どもにも喜んでもらえる作品だと思います。芸術家である著者の初めての絵本作品でもあります。

この本の面白さの一つは何といってもこの猫の数の多さ。作品中ではこのように表現されています。

そこにも ねこ、あそこにも ねこ、どこにも、かしこにも、ねこと こねこ、ひゃっぴきの ねこ、せんびきの ねこ、ひゃくまんびき、一おく 一ちょうひきの ねこ

一体何匹なんだよ、と突っ込みたくなるかも知れませんが、とにかくすごく多いという事は十分に伝わってきます。子どももわからないなりに絵を見るのと合わせてものすごい数なんだなという事が伝わるかと思います。すごく大きいとか、すごくいっぱいとか、すごく速いとか、そういうスケールの大きい話はそれだけでワクワクさせてくれて子どもにウケますよね。

ただ多いというだけではありません。これだけの数ですから、ただ水を飲むというだけでも思いも寄らないような結果が引き起こされるわけです。この辺もスケールの大きさが楽しめます。

概要に書いたお話の時点でまだ前半を終えた位です。この後もスケールを活かした面白いストーリーが続きます。ただ3歳位の子ども向けですからそんなに凝ったお話ではありませんので誤解しないでくださいね。ラストはハッピーエンド(かな?)。子どもがホッとして本を閉じられる終わり方になっています。

ほのぼのしててユーモアも感じられて、ちょっとポップで、イラストレーターでもあった著者の独特の空気を持った絵柄です。表紙には色がついていますが、中の絵はすべてモノクロです。

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