ちびくろサンボ


文 ヘレン・バナーマン
絵 フランク・ドビアス
発行 径書房
初版 2008/6/
対象年齢 3歳から
文字の量 やや少なめ~やや多め
ページ数 39
発行部数 不明
オススメ度 B

ちびくろサンボ のあらすじ・内容

ちびくろサンボは、お母さんにキレイな赤い上着と青いズボンを作ってもらい、お父さんにステキな緑の傘と赤と紫の靴を買ってもらいました。

新しい服を着て靴を履き傘をさしてジャングルに散歩に出かけたちびくろサンボ。そこでトラに会い、食べられそうになりますが、身代わりに赤い上着をを差し出し、何とか難を逃れます。トラは自分がジャングルの中で一番立派なトラだと言いながら去っていきました。

またしばらくいくと別のトラが現れました。今度は青いズボンを差し出すことでトラに食べられずにすみました。このトラも自分がジャングルの中で一番立派なトラだと言いながら去っていきました。

その後も2匹のトラに次々に出会い、傘も靴もとられてしまいます。

トラ達に上着もズボンも傘も靴も全部とられてしまったちびくろサンボは泣きながら歩いていきました。しばらくするとトラたちの唸り声が聞こえてくるではありませんか。ちびくろサンボはヤシの木の影に隠れて様子を伺います。なんと4匹のトラは誰が一番立派かでケンカをしているのです。

ちびくろサンボ の解説・感想

こどもの頃に読んでました。懐かしいです。1953年出版の岩波書店版は1988年までで120万部も売れたそうです。人気あったんですね。私が読んだのは多分これじゃないかな。

人種差別との批判により一時は絶版状態になっていたようですが、径書房から1927年のアメリカ版原書に忠実に作られた本書が出版されていました。因みにイギリスで1899年に刊行されたものが一番最初だそうです。歴史のある作品です。

岩波書店版のものは瑞雲舎が『ちびくろ・さんぼ』というタイトルで再発売されています。現在も入手可能です。瑞雲舎のものも径書房のものもお話は同じです。ただ絵が若干違います。岩波書店版では原書の挿絵に若干変更を加えたり、一部の絵を掲載しなかったりしています。本記事では絵が原書に忠実な径書房版を採用しました。

(ネタバレ注意)その後のお話は…ケンカを始めたトラ達は、木の周りをぐるぐる走り回る内にやがて溶けてバターになってしまいます。服や傘などは取り返せました。ちびくろサンボの家族はそのバターを使ってホットケーキを作ります。そのホットケーキの量がまたすごい。お母さん27枚(えっ?)お父さん55枚(ええっ?)サンボ169枚(笑)。

トラがバターになるところとか、シュールと言えばシュール、ナンセンスと言えばナンセンス。何か教訓を得るというよりも、次々起こる不思議でちょっぴり変な出来事を楽しむ感じの作品です。大人と違って余計な事を考えないこどもは純粋にお話を楽しんでたみたいです。

40ページ近くあって、ページによっては文が多いところもあるので、4歳からとしましたが、内容は3歳でも十分理解できるだろうと思います。

アール・デコに影響を受けたと本には書かれていましたが、赤青黄緑黒の原色と丸や四角が多用された挿絵は、カラフルで楽しい雰囲気です。

 

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