あやちゃんのうまれたひ


文 浜田桂子
絵 同上
発行 福音館書店
初版 1984/12/1
対象年齢 3歳から(自分で読むなら小学校初級むき)
文字の量 やや少なめ
ページ数 32
発行部数 不明
オススメ度 B

概要

もうすぐあやちゃんの6歳の誕生日です。ママはあやちゃんが生まれた時の事を話してあげます。

パパもママもおじいちゃんもおばあちゃんもその日が来るのを楽しみに待っていたのです。でも予定日が過ぎてもなかなか産まれません。そんなある晩、布団の中にいたママは、お腹の中から声が聞こえたような気がしました。

 

感想

家族みんながあなたが生まれるのをとっても楽しみにしていたんだよ、という事が伝わるあったかいお話です。

この本を読めば、子どもが自身の産まれた時の事を聞きたいと言い出す可能性が高いでしょう。そうでなくても親御さんの方から話してあげたらいいですね。いいキッカケになります。赤ちゃんの時の写真を引っ張り出して一緒に見てもいいんじゃないでしょうか。

みんなに望まれて産まれてきたのだという事は、子どもにとって幸せな事でしょうし、また子どもがこれから長い人生を歩んでいく上での心の持ちように関してもとっても大事な事でしょう。

それに自分がまだ存在しない世界がかつてあって、そして自分の誕生を待ち望まれて、そこへ産まれてきたというこの事実は、当たり前のようでありながら考えてみると子どもにとっても興味深いであろう不思議な事が連なっています。そもそも子どもは自分がまだ存在していない世界があったという事からして不思議な感覚を覚えるんじゃないでしょうか。それが連綿と続く命のつながりの中に自分もいるという認識につながっていくかも知れません。そしてまた産まれる前から自分を待ち望んでいたという事に両親との不思議な縁、強い絆を感じ取るかも知れません。

この絵本のママは母親になる覚悟のできたいい表情をしています。それに比べてパパの頼りない感じ(笑)。もー何ともリアルではありませんか。ウチもそんな感じでした。私なんて出産に立ち会ったもののまさに産まれるその瞬間に貧血起こしてヘナヘナと座り込んでしまったヘタレでした。それに比べて妻の落ち着いていた様子も思い出しました。まさに『母は強し』ですね。

浜田桂子さんの作品は、親子のつながりを深めるようなものが多いです。このサイトで紹介しているものだけでもこんなものがあります。よろしければご覧ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。