わたしのワンピース


文 にしまきかやこ
絵 同上
発行 こぐま社
初版 1969/12/
対象年齢 3歳から
文字の量 かなり少なめ
発行部数 158万部(2014時点)ミリオンぶっく
オススメ度 B

 

概要
空から降ってきた布地を使って、うさぎさんはワンピースを作ります。

ところがこのワンピース、完成して着てみると、周りの風景が模様になる不思議なワンピースだったのです。

 

感想

私は男、しかもおっさんなので、なかなかこの絵本の魅力を真に理解するのは難しいかも知れません。でも例えばこの本が仮面ライダーに変身できるベルトを拾った話だと仮に考えてみると、これはもう血湧き肉躍るという状態になるであろうと思います(笑)。だからこの絵本にも女の子が読んで夢中になれるところがあるはず。それはどこか、こどもの反応を見たり、自分なりに想像したりして書いてみたいと思います。(※もちろん男の子がこの絵本を読んで楽しんでもいいわけで、そこを否定するつもりはまったくありませんしその逆もまた然りだと思います。)

お花畑や星空など、色んな美しい風景が自分の服に写り込んで模様になるんですよ。これはとっても夢がありますよね。女の子の夢が詰まっていると言ってもいいかも知れません。でもこのワンピースの能力は実はそれだけじゃないんです。さらに不思議で楽しい事も起こります。でもそれは見てのお楽しみ。

服やオシャレに興味を持ってきた女の子は喜ぶんじゃないかな。「私に似合うかしら」というセリフが何度も出てきますが、女の子はこんな気持を普段自分でも持っているのでしょうね。私の娘にとっても好きな本の一つです。初版が1969年ですから結構古い作品です。しかも時代が変われば陳腐化しやすいファッションに関する題材なのに、本質的なところを掴んでいるのでしょうね、世代を超えて読み継がれてミリオンぶっくになっています。

ストーリーがあるにはありますが大きく展開していくようなお話ではなくて、ほんのいっときの夢を描いたような、詩を絵本にしたような感じと言った方がイメージが近いと思います。お話を楽しむよりもこのワンピースを空想したり、世界観を楽しむような作品だと思います。文章はかなり少ないです。

シンプルな絵柄に、色彩がパステル調でとてもキレイ。にしまきかやこさんの絵はあまり写実的でないですが、この絵本ではピッタリとマッチしているように感じます。読んでいる時、ウチの子は脱線せずにじっと絵を見ています。(いつもは色々こまかいところにツッコミを入れるのですが)

独特の擬音語(それとも擬態語?)のリズムも、夢のような世界を楽しくお散歩しているイメージそのままで心地良いのです。

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