だるまちゃんとてんぐちゃん


文 加古里子
絵 同上
発行 福音館書店
初版 1967/11/
対象年齢 3歳から 自分で読むなら小学校初級向き
文字の量 やや少なめ
発行部数 176万部(2014時点)ミリオンぶっく
オススメ度 B

だるまちゃんとてんぐちゃん のあらすじ・内容

だるまちゃんがお友達のてんぐちゃんと遊んでいると、ふとてんぐちゃんが持っているうちわが気になりました。「それなあに?」「てんぐのうちわだよ」「いいものだね」だるまちゃんは家に帰ると大きなだるまどんに自分もうちわが欲しいと訴えました。するとだるまどんは沢山の色んな形・色のうちわを出してきてくれました。しかしそのどれも自分のイメージと違っただるまちゃんは考えている内にいいことを思いつきます。庭のやつでの葉っぱをてんぐのうちわに見立てたのです。てんぐちゃんはそれを見て「いいもの見つけたね」と言ってくれました。

しかし、だるまちゃんは今度はてんぐちゃんの帽子が気になります。家に帰ってだるまどんに相談すると。沢山の帽子を出してきてくれました。しかし自分のイメージと違うだるまちゃん。考える内にいい事を思いつきました。お椀を帽子のように頭に乗せたのです。てんぐちゃんは「いいぼうしがあったね」と言ってくれました。

すると今度はてんぐちゃんの下駄が気になっただるまちゃん。まただるまどんが色々出してきてくれますが、自分で考えてままごと遊びのまな板を履くことにし、これもてんぐちゃんが褒めてくれました。

お次はてんぐちゃんが長い鼻にとまったトンボを捕まえたことから、だるまちゃんは長い鼻が欲しくなります。

ユーモア、優しさ、発想、色んなものがつまった、微笑ましくて楽しい絵本です。

だるまちゃんとてんぐちゃん の解説・感想

人の持ってるものを羨ましがってばかりいるってどうなのよ、ってちょっと思いますが…ここは賛否両論あるかも知れません。

子どもの想像力・創造力を育てそう

毎回、自分なりに考えて解決していくのはいいですね。見事に代替え物を探していくのです。こんな風に代わりになるものを探したり、自分で作ったりするのは、子どもの想像力・創造力を育てそうな気がします。自分で考えるといういい習慣にもつながりそうな気がします。因みにこの代替え物はだるまちゃんがどうしようか考えているそのページにヒントのようにさりげなく絵に描かれています。クイズのように遊ぶこともできるでしょうかね。

キモカワ系のキャラが楽しい

だるまとてんぐというある意味一見絵本らしくないような異色のキャラクターですが、これがまたユーモラスな印象を与えてくれます。キモカワとでも言うのでしょうか。特にだるまちゃんのお父さんらしきおおきなだるまどんがいい味出しています。だるまどんは最後の『鼻』に関しては大きな勘違いをしてしまうのですが、その失敗がとてもかわいいです。

てんぐちゃん優しいね

だるまちゃんの身になって一緒に喜んでくれるてんぐちゃんはとても優しい性格です。そんなところも子どもに気づいて欲しいな。

色んな種類のものがページいっぱいに並ぶ絵が楽しい

同じ作者の絵本『からすのパンやさん』もそうでしたけど、ページいっぱいに色んな形のものが沢山描いてあるページがありました。からすのパンやさんでは、色んな形、色んな種類のパンがページいっぱいに。本作の中では、色んな帽子の絵や、色んな靴の絵など4回ほどそういうページが出てきます。この帽子をだるまが使うの?って笑っちゃそうな帽子も多くあったりして遊び心があります。このページがまた楽しいんです。これを見ながら親子で、あれがいいこれがいいとか、これは誰がかぶる帽子?等と話し合うのが楽しいのです。