教室はまちがうところだ


文 蒔田晋治
絵 長谷川知子
発行 子どもの未来社
初版 2004/5/20
対象年齢 8歳から
文字の量 やや少なめ
ページ数 32
発行部数 不明
オススメ度 B

概要

蒔田晋治さんの詩に長谷川知子さんの絵をつけた絵本です。ストーリーはなく、あくまでも蒔田さんの主張が詩という形で展開されます。その主張とはこんな事です。

間違った事でもいいからまず言ってみる。それをベースにあーだこーだみんなで言い合う内に本当のことが見つかるのだ。

最初から自分の頭の中にある事をうまく言うことはできない。まずは言ってみる事。それを繰り返す内に段々うまく言えるようになってくるのだ。

間違ったって誰も笑いやしない、むしろ直したり教えてくれたりする。先生も知恵を絞って教える。そういう教室を作ろう。

間違ってる事がわかったら改める。でもいくら人に違うと言われようが、自分が間違っていると思わなければ曲げる必要はないのだ。

 

感想

本当にこんな教室が作れたならこどもは伸びるだろうと思います。そしてまた学校が面白くて仕方なくなると思います。

学校の授業に限らず、間違うって事はとっても大事な事です。やってみての経験でしか覚えられないことは沢山ある。アメリカ企業の採用面接では、今までの自分の失敗とそれによって学んだ事を聞かせて欲しいと言われることがあるそうですね。失敗によって学ぶのであり、失敗がないというのはチャレンジさえしてない証拠。そういう考えなんですね。

私は小さい頃、どちらかと言うと引っ込み思案の方でしたね。チャレンジができなかったといういくつかの後悔が今も心の底に残り続けています。だからこどもには失敗を気にすることなく果敢にチャレンジする精神をもって欲しいと思います。でもなぁもし仮にこの絵本を私が小さい頃に見たとしても、いきなり積極的に変わったかと言うとそれも難しいでしょう。それはこどもにとっても同じ事かも知れません。それでも、人生のどこかでこの絵本に書いてある事が役立つのを信じたいし、また間違った人を笑ったりする人間になってほしくないという思いもあって、この本を贈りました。

こどもがこの絵本を読んでみて何をどう受け取ったかはわかりません。でも理屈を押し付けても意味がないので、内容について後から私からあーだこーだ言うつもりはありません。子どもの人生に何らかの良い影響があることを願って見守っています。できれば今後の人生の折々に思い出してまた見返してくれたらいいなと思います。それ位奥深い内容だと思います。

対象年齢は”8歳から”にしてみました。小学校に入って実際に教室を経験してからの方が感情移入しやすい面もあるかなと思ってのことなので、6歳であっても7歳であっても内容の理解が難しいとかそういう問題はないです。小学校入学祝いのプレゼントでもいいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。