人形の家にすんでいたネズミ一家のおはなし


文 マイケル・ボンド
絵 エミリー・サットン
訳 早川敦子
発行 徳間書店
初版 2016/11/30
対象年齢 4歳から
文字の量 やや少なめ
ページ数 32
発行部数 不明
オススメ度 B

概要

パックさん夫婦とこども達で合計15匹の賑やかなネズミの一家。彼らは貴族の家の中にある大きなドールハウスでこれまた貴族のように豊かな暮らしをしていました。

このドールハウスは立派なもので貴族のお家へ見学に来たお客さんが写真に撮ったりするようなものだったのです。(もちろんその時はパックさん達は隠れています。)

ところがある日、貴族のお家が模様替えをしてとてもキレイになったことで、相対的にドールハウスが見劣りするようになってしまいました。パックさん達はドールハウスが捨てられてしまうのではないかと心配します。そこでこども達が一計を案じますが…

 

感想

この絵本はまず細かく書き込まれた美しい絵を見て欲しいです。特にドールハウス全体を見開き2ページで一望する絵はすごいです。4階建てで21部屋あるのですが、それぞれ全部違う壁紙で、家具や調度品も小さく丁寧に、さらに住み込んでいるネズミ達の様子も一匹一匹の個性がわかる位に描かれています。パックさんご夫婦の服装はもう英国の紳士淑女のそれで格好いいです。絵全体からも、品があって緑もあって、英国の香りがしてきますね。飾っておきたくなるような絵です。

お話はですね、最終的にはハッピーエンドです。そこまでの間には色々あるのですがそこは実際にお手にとって読んでみてください。ありがちと言えばありがちなストーリーかも知れませんが、こどもは楽しめると思いますよ。かわいいネズミ達に感情移入して応援するような気持ちになってしまうと思います。

私が気に入ったのはネズミ家族の普段の暮らしぶりの描写です。この家族、とっても幸せそうなんですね。いつもみんな一緒でお掃除したり遊んだり。特に夜、居間でみんなでテレビを見ているところなんかかわいいのです。テレビはドールハウスのテレビですから当然画面は動きません。チーズの絵が書いてあるだけ(笑)。でも家族みんながソファに座って一緒にそのテレビを見ながらくつろいでいる姿が何とも微笑ましいのです。

作者のマイケル・ボンドさんは有名な『くまのパディントン』の作者でもあるのです。これもまたとても面白いらしいのですが実のところ私はまだ読んだことがありません。絵はよく知っていますけどね。これを期に是非読んでみたいですし、まだ読んだことがない皆さんにもご紹介したいと思っています。

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