あかりをけすと


文 こばやしゆかこ
絵 同上
発行 学研
初版 2009/7/27
対象年齢 4歳から
文字の量 かなり少なめ
ページ数 32
発行部数 不明
オススメ度 B

概要
ここはネコの家族のお家。リビングにいたパパとママとこども達。もう遅い時間なので寝ることにします。

リビングの電気を消してみんな部屋から出ていくと、途端に今まで動かなかった椅子や柱時計や絵がオバケのように動き出すではありませんか。電気を消すとオバケの世界が始まるのです。

今度はキッチン。やはり電気を消してみんなが出ていくと…

 

感想
多くのこどもにとってオバケとは、怖いけど見たい、見たいけど怖い、ある意味魅力ある存在です。この本では暗闇に動き出すオバケたちの怪しげで不思議で楽しげでちょっとユーモラスな様子を描いています。トラウマになるような恐怖感を与えるようなものではありません。例えればティム・バートン監督の映画とかゲゲゲの鬼太郎のようなイメージです。怖そうだけど楽しそうでもあるのです。でも感受性が強くてホントに怖がりの一部のお子さんは、暗い部屋が怖くなってしまうかも知れませんね。その辺はご両親が注意してあげてください。

場面はリビング、キッチンを含め5ヶ所。どの場所も電気を消してみんなが出ていくと、元々部屋にあったモノがオバケとなって動き出すのです。電気を消す前と消した後で何がどう変わっているのかよ~く見比べると面白いです。細かい所まで書き込んであるので色んな発見がありますよ。

オバケが動き出した時、親はさっさと部屋から出ているのでいないのですが、実はこどもが一人ドアの隙間から部屋の中を覗いています。この子達も読者のこども達同様に暗闇の中の世界にこわごわながらも興味があるのかも知れないですね。そのくせ、ちょっと怖い廊下を歩く時はママの服にギュッとつかまってついていったりしてかわいいです。

そしてラストに面白いオチが待っています。みんながそれぞれ寝室に入って電気を消すと…そう来たかって感じ。怪しさと程よい迫力もあってこれはなかなかいい結びですな。気に入りました。

この絵はどうやって作られているのでしょう。コラージュみたいに見えるところもあれば、色鉛筆で書いたようなところもあれば、版画のように見えるところもあれば、一枚の絵に色んなものが含まれているようにも見えます。素人なので知識がない上に説明ベタですみません。色彩も多彩で、サイケデリックっぽい雰囲気もあって、妙にこの絵本の怪しげなイメージに合ってるんですよね。

部屋の中にあるものがそれぞれ何なのかある程度わかった方が面白いかなと思って一応4歳からにしましたが、3歳でも全然問題ないかも知れません。

 

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