【お金の話】投資:複利について


『複利』ってご存知ですか?私は複利の考え方を知ってから投資に前向きになりました。かのアインシュタインも『複利』は人類最大の数学的発見である」という主旨のことを言ったとか言わないとか。

金利には『単利』と『複利』があります。

100万円を運用したとします。金利1%ならば(金利は通常1年当りで表示されますので)毎年1万円の金利がつくことになります。これが『単利』です。

同じく100万円を運用したとします。1年目で1万円の金利がつきます。その1万円を元本の100万円に加算して運用します。すると次の年は1.01万円の金利がつきます。さらにそれを元本に加算して運用します。次は1.02万円の金利がつきます。これが『複利』です。同じ金利1%でも複利の方は元本が増えるにつれ少しづつ金利分の絶対額が増えていくわけです。

株式の配当が大体平均して2%位です。もっと多い銘柄ももっと少ない銘柄ももちろんありますがここでは計算を簡単にするためにも2%とします。100万円を20年間運用したとすると配当は単利相当の計算で合計40万円です。複利相当で計算しますと、配当合計は48.6万円ほどです。だいぶ違いが出てきます。(複利相当で計算するということは配当をその都度全て株式に投入していくということです。)

さらに、仮に100万円を3%で20年運用したとすると、金利合計は単利で60万円、複利で80万円ほどです。1.5倍にもなります。(注:ここでは税金を考慮に入れていません。)

先程の株式の例をもう少し考えてみます。2%20年の複利で配当合計は48.6万円ほどとなる試算でした。だとすると株価が半分に目減りしたとしても配当を合計すると損益はトントンに近いということになります。(注:税金は考慮されていませんし、毎年配当を株式に投入する際もその時々で株価が違うでしょうから、現実はもっと複雑であることにご注意ください。)

では2%30年間の運用ではどうでしょう。単利だと60万円、複利だとおよそ81万円になります。運用期間が長ければ長いほど複利の効果が強く表れるということがわかります。よく資産運用の本に「ゆっくり時間をかけてお金持ちになるのはそれほど難しい事ではない」という主旨の事が書かれているのは複利を意識してのことです。

投資による利益には『キャピタルゲイン』と『インカムゲイン』の二種類があります。キャピタルゲインは例えば株価の値上がりによる利益です。投資に馴染みがない方は投資という言葉を聞くと大抵はキャピタルゲインの方を思い浮かべると思います。一方のインカムゲインは例えると株式の配当です。一定期間ごとに継続して支払われるものです。銀行口座の利息もインカムゲインです。インカムゲインに着目し、しかも複利で運用すると考えれば、投資というものがいわゆる博打とは違うものだという風に思えてきませんか?

複利に関して一つ注意すべきことがあります。それは借金です。個人的な貸し借りを除き借金は基本的にマイナスの複利運用です。複利のパワーを知った今、マイナスに働く複利というものに恐怖を覚えませんか?。経済評論家の山崎元さんは著書などで繰り返し説いていますが、借金を抱えたままで投資をしても穴が開いたバケツに水をくんでいるようなもので効率が悪いです。まずは借金がある人は繰り上げ返済することを考えましょう。

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