三びきのやぎのがらがらどん


文 マーシャ・ブラウン
絵 同上
訳 せた ていじ
発行 福音館書店
初版 1965/7/
対象年齢 4歳~ 自分で読むなら小学校初級向き
文字の量 やや少なめ
発行部数 249万部(2014時点)ミリオンぶっく
オススメ度 B

三びきのやぎのがらがらどん のあらすじ・内容

三びきのやぎのがらがらどん(何故か三びき同じ名前。笑)は草場にエサを食べにいきます。ところが、その途中の吊り橋に怖いトロル(日本で言う鬼みたいなもの)がいるのです。

まず一番小さいがらがらどんから橋を渡ります。トロルは食べようとしますが、次にもっと大きいやぎが来ると言うので、そちらを食べようと考え、小さいがらがらどんを通してやります。

その次に少し大きいがらがらどんが橋を渡ります。またトロルは食べようとしますが、次にさらに大きいやぎが来ると言うので、また通してやります。

そして最後に一番大きいがらがらどんが橋を軋ませてやってきました。

三匹のやぎと怖いトロルとの対決を描いた冒険のお話です。

三びきのやぎのがらがらどん の解説・感想(注:ラストを紹介してます)

表紙を見るとなんだかコミカルな感じがしますが、中身はドキドキものの、ちょっとこわ~い迫力ある勇壮な物語です。タイトルもなにやらコミカルな印象ですが英語名は『THE THREE BILLY GOATS GRUFF』。”三匹の荒々しい雄ヤギ”というものです。がらがらどんって何なんだと思いましたが、Wikipediaによるとノルウェー語のタイトルに含まれる”Bruse”(唸り声の意味)という言葉から、擬音語のような形でつけられたもののようです。

元は北欧の民話のようで、そう言われると確かに厳しい自然の中で生まれたお話なんだなと思われる荒々しい雰囲気があります。絵もそうですね。荒っぽい力強いタッチの絵柄です。トロルはページいっぱいに顔が描かれていることもありますし、一番大きいがらがらどんもドアップ(しかも目つきが怖い)になることもあります。大迫力です。怖がりな子はちょっとビビることもあるかも知れません。

この本、正直子どもが喜ぶかどうかわかりませんでしたが、試しに図書館で借りてみました。結果、「こわ~い」とか言いながら、とても面白がっていました。大人の感覚で決めつけない方がいいですね。おばけとか恐竜とか、ちょっと怖いものを覚えて、怖いくせに興味がある、みたいな感じなのかな。私達が、アクションものやホラーの映画を見るのに近い感覚なのかなぁ。そこは私にはわかりませんがとにかくウケてました。うちは女の子ですが、男の子ならその勇壮さにかっこいいと感じる子もいるかも。

やぎのがらがらどんは三匹いますが、小さいのから、中位の、すごく大きいのと大きさが別れてるんです。親子かどうかは書かれていませんけど、読者の子どもは小さいのが自分のように思われるかも知れませんね。そしてすごく大きいがらがらどんがトロルを圧倒的な強さでやっつけるのです。これは頼もしいお父さんかお母さんに見えるかも知れません。

トロルが八つ裂きにされてしまう場面があります。全然リアルな描写ではありませんので気にするようなものではありませんが、確かにバラバラにされています。『めだまをくしざしに、ひずめでにくもほねもこっぱみじんにして…』というような文章もあります。でもまあ海外の絵本ならこの程度は時折見られるような表現ですし、特に問題はないかと思います。どうしても気になる親御さんは事前にご覧になってください。

他にもマーシャ・ブラウンの作品を紹介しています。 → 『ちいさなヒッポ