とんとんとめてくださいな


文 こいでたん
絵 こいでやすこ
発行 福音館書店
初版 1992/9/25
対象年齢 2歳から
文字の量 やや少なめ
ページ数 32
発行部数 不明
オススメ度 B

概要
3匹のねずみがハイキングに出かけた帰りに道に迷ってしまいました。暗くなって霧も出てきて困ったところで一軒の家を見つけます。

そこで泊めてもらおうと「とんとんとめてくださいな」と訪ねますが家には誰もいない様子。でも疲れていた3匹はそこで休ませてもらうことにします。

ところがそこへまた誰かが「とんとんとめてくださいな」とやってきました。

 

感想
こいでやすこさんの作品は品質が安定していて安心してこどもに読ませられます。今回もまた良作でした。(なんか偉そうですみません。汗)

しっかり起承転結のあるお話です。ねずみ達が道に迷う『起』。その後他の動物たちがやはり道に迷って家にやってくる『承』。やがて大きく黒い影が忍び寄る『転』。あったかい食事でお腹いっぱいになってみんなでぐっすり眠る『結』。このお話の展開の面白さとほのぼのした雰囲気、そしてかわいくて親しみの持てる動物がいっぱい出てくるのはこいでやすこさんの作品の魅力です。『転』の部分に小さい子はちょっとハラハラドキドキするかも知れませんが、怖いような内容にはなりませんのでご安心ください。

書き込まれた絵は温かみがあります。大人が読んでも動物たちの表情がこどもらしくとてもかわいくて癒されると思います。あと、絵を隅々まで見ていくと小さな発見があったりします。

赤いスカーフを巻いたねずみのキャラクターが面白いです。一度読んだ後でこのねずみの様子を追ってまた見返してみてください。憎めないヤツですよ。

本作は1986年にオランダの児童文学賞「銀の石筆賞」を授賞しているそうです。

本作が気に入っていただけたら、是非同じシリーズにあたる『ゆきのひのゆうびんやさん』もご覧になってみてください。

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