もしもしおでんわ


文 松谷みよ子
絵 いわさきちひろ
発行 童心社
初版 1970/5/
対象年齢 0歳から
文字の量 かなり少なめ
発行部数 101万部(2014時点)ミリオンぶっく
オススメ度 B

もしもしおでんわ のあらすじ・内容(注:最後までご紹介しています)

朝。じりりーん。まだ眠そうなモモちゃんに電話がかかってきます。

もしもし モモちゃんです」電話に出てみるとおひさまからでした。おひさまは「おはよう もうあさですよ」と電話してくれたのです。

じりりーん。また電話がかかってきました。

「もしもし モモちゃんです あなたはだあれ」今度はあひるからでした。「ぼくもうかおあらったよ モモちゃんはまあだ?」と電話してくれたのです。

じりりーん。またまた電話がかかってきました。

「もしもし モモちゃんです」今度は野原のタンポポ電話局からです。「おつなぎしまーす」と言われて出てきたのはちょうちょでした。「のはらにはおはながいっぱいよ はやくいらっしゃい」

じりりーん。また電話がかかってきました。でも誰も出ません。モモちゃんはどこ?

モモちゃんはおひさまとあひるとちょうちょと一緒にお散歩に出かけているのです。

もしもしおでんわ の解説・感想

小さい子は電話の真似が好きですよね。だからこの本も興味を持ってくれる子が多いはず。

この本を喜んでくれるようになったら、今度は親子でもしもしごっこを楽しみましょう。電話の真似をして遊ぶだけでも楽しいでしょうけど、糸電話なんてどうですか?

おひさま、あひる、ちょうちょの3者から電話が来るわけですが、いずれの場合もモモちゃんが電話に出た時点ではその正体は明かされず、それを推測するヒントだけが与えられます。おひさまの場合は「わたしはきらきらひかってまぶしいものよ」というヒント。あひるの場合は「ぐわっぐわっ」という鳴き声のヒント。ちょうちょの場合は野原のタンポポ電話局からということがヒントになります。そこでページをめくると誰から電話がかかってきたのか明かされるようになっています。ちょっとしたクイズになるわけです。ただこの絵本の対象である小さい子どもは実際にヒントを元に自分の頭で考えて答えを導き出すことは困難でしょう。むしろ一度読み聞かせてお話を知った後で、また読み聞かせる時にここで「誰からの電話かな?」って問いかけてあげた方が楽しめるでしょうね。

ただ一点だけネックがあります。ここに出てくる電話はなんとも懐かしき黒電話。呼び出し音も「じりりーん、じりりーん」です。この電話を使ってるところはもうほとんどないでしょう。交換局からの接続なんて私もほとんど経験がありません。昔からの絵本ですからねぇ。これらはこどもにとって馴染みはないでしょうが、まあ説明してあげれば大丈夫でしょう。

文章はどれも短いフレーズで優しく柔らかい言葉遣いです。読んででほのぼのした気持ちになりますね。繰り返しもあるので、何度か読み聞かせると子どもは覚えちゃうでしょう。

絵はあのいわさきちひろさんです。かわいくて、透明感のある、美しい色合いの水彩画です。

この本は松谷みよ子あかちゃんの本シリーズの一冊です。他の作品もご紹介しています。下の『松谷みよ子』のタグからどうぞ。

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