スーホの白い馬


文 大塚勇三(再話:モンゴル民話)
絵 赤羽末吉
発行 福音館書店
初版 1967/10/1
対象年齢 4歳から 自分で読むなら小学校中級向き
文字の量 やや少なめ
ページ数 48
発行部数 140万部(2014時点)ミリオンぶっく
オススメ度 B

スーホの白い馬 のあらすじ・内容

働き者の貧しい羊飼いスーホは、ある日生まれたばかりの白い子馬を拾ってきます。

スーホが大事に育てたので、子馬は美しく立派な馬へと成長します。そしてお互いを愛し信頼する大切な存在になります。

ある時スーホと白馬は、殿様主催の競馬に出場しました。1位になった者には殿様の娘と結婚させるといいます。結果スーホは見事に1位となります。しかし、殿様はスーホが貧しい羊飼いであることがわかると結婚の約束を反故にした上に、乱暴してひどいケガをさせて、白馬さえも奪ってしまいます。

スーホが白馬のことを心配しているその一方で、ある日殿様はみなに見せびらかそうと白馬に乗ろうとします。ところが、白馬はこれを振り落とし、逃げ出してしまいます。殿様は殺してしまえと命令し白馬に矢が放たれます。

スーホの白い馬 の解説・感想(ネタバレ注意)

モンゴルの楽器馬頭琴の由来とも言われるお話です。(真実かどうかはわかりませんが。)馬頭琴の音色を聞いてみたくなりyoutubeで調べてみたらやはりありましたよ。コメントに本書の事も書かれていました。

白馬はいくつもの矢が体に刺さりながらもスーホの元に帰りつきますが、すぐに死んでしまいます。夢の中で見た白馬の願いからその体を用いてスーホは楽器を作るのです。とても悲しいお話です。でも、時にはこういう話も子どもに読んであげたいなと思いました。他人の心の痛みを感じ取れるようになってくれたら。そして深い愛情と心からの信頼、尊敬というものを感じてもらえたら。

4歳の子どもに実際読んでみましたが、反応は今ひとつ。悲しい話を読んであげるのは初めてなので、とまどった面もあるかも。時々子どもにはわからないであろう言葉が出てくるので、もう少し噛み砕いて聞かせてあげればよかったかな、とも思います。(でもあんまり説明臭くなるとリズムが悪くなって子どもが物語に集中できないんですよね。)名作なので、是非今度また読んであげたいです。

赤羽末吉さんの絵が素晴らしく、この話にぴったりです。素朴でいながら、とても力のある絵です。この絵本は横長の形なのですが、その見開き2ページを使って描かれた茫洋としたモンゴルの草原が印象的です。

因みに私は未見なのですが、アニメーションにもなったことがあるみたいですよ。

大人が読んでもいい本だと思います。因みにこの本に興味を持った大人の方にはこんな本も面白いかも知れません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。