おおきなおおきなおいも


文 赤羽末吉
絵 同上
発行 福音館書店
初版 1972/10/1
対象年齢 3歳から
文字の量 かなり少なめ
ページ数 88
発行部数 不明
オススメ度 A

おおきなおおきなおいも のあらすじ・内容

楽しみにしていた青空幼稚園の芋ほり遠足の日。雨が降って一週間延期する事になってしまいました。

残念で残念でそれでは収まらない園児達。延期となったことで更に大きく育っていくお芋を想像して絵を書き始めます。先生がびっくりする位それはそれは大きなお芋の絵。

こんな大きなお芋、どうやって掘り出すのかな。どうやって運ぼうか。このお芋で何して遊ぼうか。食べたらおならが出てきたよ。園児達の想像はそれこそ無限に拡がっていきます。

おおきなおおきなおいも の解説・感想

これはいいです。大人が頭を使って作ったようなお話ではないんです。子どもが自由に想像したものをそのまんま絵本にしたという感じ。自由に羽ばたいていく想像にこどもは喜ぶだろうし、大人が見ても痛快です。途中からもうファンタジーのレベルにまでなっていきます。子どもってすごいなって改めて思いました。因みに表紙の怪獣みたいなの、これは子どもの手によって変わり果てた(元)お芋の姿です(笑)

先生はただ見守って時折感想を言ったり質問したり発想が伸びる可能性のある方向を自然に示唆するだけなんですね。子どもの自主性を尊重するこの関わり方がとてもいいと思います。お芋が大きく成長することをひとしきり想像した後、子ども達は「先生、お芋書くから、紙ちょうだい。絵の具ちょうだい。筆ちょうだい」って言うんです。実はこの本、副題として『鶴巻幼稚園・市村久子の教育実践による』となっています。この幼稚園では、子どもがこんな風に主張できるような雰囲気が普段からあるのかも知れないですね。幼稚園でなくても家庭でもそんな風にありたいと思います。

88ページもありますが文は少ないですし、ほんの一言だけっていうページもかなりあります。小さい子でも何ら問題ありませんよ。って言うか、むしろこどもは早く早くと次のページを見たがると思いますよ。

本の背表紙には4歳からと書いてありましたが、こんな面白いもの、3歳からでもいいじゃないですか、と思って3歳からにしました。

赤羽末吉さんが絵を書かれています。あまりにシンプルでそれこそ子どもが書いたような絵なもので最初「ホントに赤羽末吉さんなの?」って思いましたが、これでいいんでしょうね。お芋が主人公ですし、読者の子どもも想像力を自由に働かせるにはこの絵が一番なのかも知れません。それにシンプルでいて子ども達のエネルギーは十分に伝わってきますよ。

少ないながら文章もいいです。擬音語擬態語が沢山効果的に出てきてますます楽しそう。

本にはしおりに使うヒモが付いてましたけどこれ、絶対いりません。だって読み始めたら最後まで読んじゃうでしょうから。

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