おたすけなみだとおじゃまなみだ


文 イローナ・ラメルティンク
絵 リュシー・ジョルジェ
発行 西村書店
初版 2014/9/15
対象年齢 4歳から
文字の量 やや少なめ
ページ数 32
発行部数 不明
オススメ度 B

概要
4歳のジュリーは、気が小さくて色んな事が心配になってよく涙が出てしまいます。

ある日おじいちゃんが遊びに来てくれました。おじいちゃんは泣き虫のジュリーの様子を見て、『お助け涙』と『お邪魔涙』の話をしてくれます。そしてお邪魔涙とバイバイする方法を教えてくれます。

 

感想
前半はジュリーの日常の様子。泣き虫で消極的なジュリーが描かれます。後半は大好きなおじいちゃんとの会話。おじいちゃんはジュリーの心に寄り添うように優しく語りかけてくれます。

涙ってどんな種類があるの?おじいちゃんとこども達が話すくだりはとってもいいなあ。こんな事をこんな風にこどもと会話するって素敵だし有意義だと思います。

ジュリーのように気が弱い子っています。心配性っていう以外にも何かしら性格上の欠点を持っていてそれを変えたいって思う事は大人も含めて人間誰でもあるでしょう。そんな時私の経験上、『悪い方向に行きやすい思考回路を変えるための具体的な行動をとる。』ことが対処として必要になると思います。決意とかはあんまり意味がなくて具体的な行動こそが必要だと思います。この本にはジュリーがその気の弱さを克服するための具体的な方法が書かれています。とっても簡単なことです。あまりに簡単すぎて意味が無いと思われる方もいるかも知れません。でも私にはそう思われないのです。こんな風に人生の問題を解決できたら、この経験は将来も活きてくるのではないかと思われるのです。

著者のイローナ・ラメルティンクさんは小児心理カウンセラーが本職です。一番最後のページは保護者向けに書かれており、こどもが泣いたり混乱している時の対処についてのアドバイスになっています。『こういう時に責めたり叱ったりはよくない。こどもに共感する態度を示すことが大事。』という趣旨のお話です。私が読んだ別の本『いい子に育てると犯罪者になります (新潮新書)』に書かれていた事と通じるものがあると思います。よかったらこちらもご覧になってみてください。

パステルカラーが豊富で、ポップでとてもかわいらしい絵が魅力的です。

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