時計つくりのジョニー


文 エドワード・アーディゾーニ
絵 同上
訳 あべきみこ
発行 こぐま社
初版 1998/6/1
対象年齢 8歳から
文字の量 やや少なめ
ページ数 48
発行部数 不明
オススメ度 B

概要
ジョニーは手先が器用でモノづくりが大好きな男の子です。

ジョニーはおばさんから貰った大好きな本『大時計のつくりかた』を何度も何度も眺めていましたが、ある日ついに大時計を自分で作る決心をします。

ジョニーが苦労しながら大時計を作り、当初バカにしていた周囲の人から認められるまでを描いた作品です。

 

感想
とっても夢のある作品です。なんてったって大時計を少年が自分で作っちゃうんですから。しかもラストがまた面白くてこれもまたある意味夢があります。

ジョニーは大時計を作ることにしてからもうワクワクする気持ちを抑えきれません。でも周囲の殆どがそれを理解してくれないんですよね。実の両親さえも。でもただ一人スザンヌという女の子だけはこのワクワクを共有してくれました。気持ちを理解してくれる人がいてホントによかった。それにしてもこんなにも面白そうな事を何故みんなバカにしたりするのでしょうね。ワクワクするって素敵なことじゃないですか。

作品全体からどことなくユーモアも感じられます。例えばジョニーが好きな三冊の本。『船のもけいのつくりかた』『テーブルといすのつくりかた』そして『大時計のつくりかた』です。何とも微笑ましいとともに、面白い子だなって思いませんか?

ジョニーは最後にみんなに認められますが、でも見返してやったなどとは露程も思ってないんでしょう。ただ自分の好きな事・夢をなし遂げたというだけなのだろうと思います。お話の途中で意地悪や周囲の無理解からうなだれたり、泣いたりする場面が何度かでてきますが、それでも多分ジョニーはそれに対する反感を持ったりしなかったのではないかな。純朴なキャラクターに好感がもてますし、ほのぼのしたものも感じます。

絵が特徴的です。アニメーションの絵コンテみたいな若干ラフさのある手作り感のある絵です。時々漫画のように吹き出しが入っているところに面白みがあります。

ジョニーのように自分の好きなことに一途になる人のお話を他にもご紹介していますよ。『あたまにつまった石ころが』『雪の写真家ベントレー』をご覧ください。

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