ジャイアント・ジャム・サンド


文 ジョン・ヴァーノン・ロード
絵 同上
訳 安西徹雄
発行 アリス館
初版 1993/12/
対象年齢 6歳から
文字の量 やや少なめ
ページ数 32
発行部数 不明
オススメ度 B

ジャイアント・ジャム・サンド のあらすじ・内容

ある村に突然4百万匹の蜂の群れがやってきました。刺される被害続出で村は大混乱になります。

村人たちは対策を話し合い、巨大なジャムサンドを作り罠にして蜂をやっつけようということになります。早速村人が集まってジャイアント・ジャム・サンド作りが始まります。

パン屋さんの号令で奥さん方が生地作り。外ではジャイアント・ジャム・サンドを乗せるジャイアント・テーブルクロスも作っています。

出来上がった大きな生地を何台のも車で引っ張って、50台のオーブンを設置した昔の工場に運びます。そこで12時間かけて焼きます。

次は焼き上がったパンを大きなのこぎりを使ってやぐらに乗った6人がかりでスライスします。

スライスしたパンにダンプカーで運び込まれたバターとジャムを村中総出で塗りつけます。

さあ罠ができました。さてこの作戦はうまくいくでしょうか?

ジャイアント・ジャム・サンド の解説・感想

スケールが大きく、とても楽しい大らかなお話です。これはこどもが喜びそう。ウチの子の小学校の教科書に紹介されていたらしく、それがこの本を知るきっかけになりました。

表紙を見ると、村を一望できる高台から様子をうかがうような蜂一匹。パニック映画の物語の始まりを予感させるような絵が可笑しいんです。

ジャイアント・ジャム・サンドを作る過程はみんなでワイワイと楽しそうなんです。多くの人が携わっていて、それぞれ自分の分担をこなしているのを見るのも楽しいし、乗用車やトラクター、ダンプカー、ヘリコプターなどの乗り物も沢山出てくるので好きな子はそれらもまた楽しめるでしょう。

それにしてもよくこんなに書き込んだものだと思ってしまう位緻密に描かれた絵です。細部までよく見てみると、同じ人達が複数のページの隅っこで蜂と格闘しているなど、面白い発見があったりします。ウチの子はそれを発見して「この人達まだやってるよ~」と笑ってました。作者はイギリスの方ですが遊び心がありますね。随所にユーモアが感じられます。

ジャムサンドは食パン(もちろん巨大サイズですが)2枚あれば作れるのですが、わざわざちゃんと巨大な1斤の大きさで作ってそこからスライスします。ほとんど大部分が余る無駄なことをやってるんですね。この辺にも小さなユーモアが感じられます。余った部分がどうなるのかはちゃんと絵の隅っこに書かれていました。

4百万匹とか12時間、50台といった数字が出てきます。6歳位だと感覚的にわからないかも知れませんが、まあそれでも問題なく楽しめます。気になる方は、もうちょっと大きくなってからでもいいですけどね。小学生の中学年位まで楽しめそうなお話です。

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