ピーターラビットのおはなし


文 ビアトリクス・ポター
絵 同上
訳 いしいももこ
発行 福音館書店
初版 1971/11/1
対象年齢 4歳から
文字の量 やや少なめ
ページ数 55
発行部数 153万部(2014時点)ミリオンぶっく
オススメ度 B

概要
うさぎのピーターは4人の姉弟で唯一の男の子。とてもいたずらっ子です。

ある日お母さんが出掛けた後、ピーターはお母さんに行ってはいけないと言われていたマクレガーさんの畑に行きます。昔ピーター達のお父さんがそこで事故に遭いマクレガーの奥さんに肉のパイにされたというとても危険な場所なのです…

 

感想(ネタバレ注意)
ピーターラビットは世界中で長く愛されてきたキャラクターですから誰しも絵を目にしたことはあるかと思います。私も絵は知っていましたが、今回初めて絵本を手に取りました。きっとかわいいお話なのだろうと思っていたら、ちょっとした冒険物じゃないですか。本作はピーターラビットの絵本シリーズの第一作にあたり、他の作品はまだ読んでいないので言及できませんが、本作は男の子でも十分楽しめるものです。

ピーターは畑ですぐにマクレガーさんに見つかり、隠れたり追いかけられたりしながら何とかヘトヘトになって家に帰り着きます。その冒険の描写がこの本のメインです。そして夜にお腹の具合が悪くなってお母さんから薬をもらい、姉たち(?)が美味しそうな夕食をいただくところでおしまいです。ひたすら細かい事実とピーターの心の中を客観的に丁寧に描いていて、教訓めいた文章や盛り上げようとする派手な言い回しなどは一つもありません。こども達が絵本を楽しむのにそんなものは必要なくてかえって想像力の邪魔になるのかも知れませんね。

55ページとちょっと長いんですよね。見開きで片方のページが絵、もう片方が文章という一貫した構成になっています。文章はそんなに多くはありません。本が好きな子はのめり込んで時間を忘れるかも知れませんが、飽きっぽい子には長さにちょっと心配があるかも。

ぬいぐるみが動いているかのような雰囲気の写実的な絵がやはりかわいいですね。

さほど高価でないのもいいポイントです。

お父さんが肉のパイにされたというのは、そのまんま本文に書いてあります。こども向けにしてはブラックにも思える表現ですが、絵本、特に海外の作品はこういうこと珍しくないですよね。私はそんなに気になりませんでした。

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