3びきのくま


文 トルストイ
絵 バスネツォフ
訳 おがさわらとよき
発行 福音館書店
初版 1962/5/1
対象年齢 3歳から
文字の量 やや少なめ~やや多め
ページ数 17
発行部数 不明
オススメ度 A

 

概要
女の子が森へ遊びに行って道に迷いました。そしてある小さな家にたどり着きます。この家はクマの家族の家でしたが、今クマたちは散歩に出かけて留守でした。

女の子が家に入って、スープを飲んだり、椅子に腰掛けたり、ベッドで休んだりします。

そこへクマたちが帰ってきました…

 

感想
面白いストーリーがあるわけではなく、あえて笑わせたり悲しませたりということもない、ホントになんということのない小話なのですが、でもこれが小さい子に喜ばれそうな作品なのです。

1962年初版発行で今でも普通に入手できるのですから、長い間こども達に愛されてきたことがわかります。

まず面白いのが、この家にはお父さんグマ、お母さんグマ、こどもグマに合わせてすべての家具が設えられています。スープのお椀も、椅子も、ベッドもそれぞれ大中小3つあることがいちいち説明されます。これが何とも言えないユーモアを醸し出すとともに、クマの家庭の整った豊かさと暖かさが想像されていいのです。

そしてさらにクマたちが帰ってきて、家の異常を見つけた時の反応がユーモラスです。お父さんグマは大きく怖い声で、お母さんグマは中位の声で、こどもグマは細い声で、それぞれ同じ事を言います。だたこれだけの事なのですが、読み聞かせる時に大中小の声色を使って読むとこどももそして読む大人も楽しめると思います。読み聞かせの醍醐味を味わえる作品かも知れません。

さらにクマたちの名前が姓名ともにある人間のようなしっかりした名前で、しかもロシアのものなので長くて読みにくい。こんな事がまた楽しさを増してくれます。

絵も美しくかわいいです。写実的な絵というよりも、オシャレなデザイン的な感じがします。クマの表情などは目がギョロリとしているし口は開けっ放しで牙と舌が見えてて、一見怖そうでもあるのですがこれがキモカワな味を出しています。

字が多いページもありますが、リズムがよく、こどもが飽きるようなことはないだろうと思います。

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