おおきなかぶ


文 ロシア民話 A.トルストイ再話
絵 佐藤忠良
訳 内田莉沙子
発行 福音館書店
初版 1966/6/
対象年齢 2歳から
文字の量 やや少なめ
ページ数 28
発行部数 273万部(2014時点)ミリオンぶっく
オススメ度 A

おおきなかぶ のあらすじ・内容

おじいさんが、甘く大きくなれと願いを込めて、かぶを植えます。

そしたら、ホントにとてつもなく大きな大きなかぶに育ちますが、収穫しようとしてもとても一人で引き抜けません。

そこでおじいさんはおばあさんを呼んできました。おじいさんがかぶを引っ張り、おばあさんがおじいさんを引っ張ります。それでもかぶは抜けません。

次に孫娘を呼んできました。孫娘はおばあさんを引っ張ります。しかし孫娘に手伝ってもらってもダメ。それでもかぶは抜けません。

さらには犬を呼び、猫を呼び、とうとうネズミを呼んできました。

おおきなかぶ の解説・感想(注:結末までご紹介しています)

単純で面白いって最強!

単純なお話ですけど、面白いんです。でもよくよく考えてみると、単純で面白いって最強だなと思います。ぜひぜひお父さんお母さんも楽しみながら、ノリにノって感情たっぷりに読んであげて欲しいです。

繰り返しが楽しい!

印象的な言葉づかいや、同じパターンの繰り返しなど、小さい子の喜ぶポイントがしっかり含まれています。特に…「うんとこしょ、どっこいしょ」という掛け声が、何ともとぼけた感じでとてもいいです。子どもも気に入って、真似してました。

最後に小さな戦力が加わってようやく抜ける

手伝う戦力がだんだん小さくなっていくのが面白いんです。最後なんてネズミですからね。しかもネズミは尻尾で猫の尻尾を引っ張ってる(これで戦力になるのか。笑)。でもネズミが手伝うことによってかぶはとうとう抜けるわけで、そこがこのお話の面白さの大きなポイントの一つです。この手の最後のちょっとしたことでとうとう均衡が破れるお話は絵本に時々みられますけど、この『おおきなかぶ』が元祖なのかも知れません。そして読者である小さい子どもは自分と重ね合わせてここに希望と自信を持つかも知れませんよね。

リアリティがあって且つかわいい絵

絵もいいんですよ。(佐藤忠良さんって、高名な彫刻家さんなんですね。恥ずかしながら知りませんでした。)決して子ども向きに造られたようなかわいい感じの絵柄ではないんですけどね。存在感のある絵です。かぶを引っ張ってるところなんか力を入れてる感じが伝わってきて、見てるこちらも力が入りそうです。あと、登場人物みんな、ホントに一生懸命なんですが、どこかユーモラスでかわいいのです。特におじいさんがいい味出してます。誰かが助っ人を呼びに行く間、疲れて休んでいるところはいじらしささえ感じます

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