おばけのバーバパパ


文 アネット・チゾンとタラス・テイラー
絵 同上
訳 やましたはるお
発行 偕成社
初版 1972/6/
対象年齢 3歳から
文字の量 かなり少なめ~やや少なめ
ページ数 32
発行部数 129万部(2014時点)ミリオンぶっく
オススメ度 B

おばけのバーバパパ のあらすじ・内容(注:ラストまでご紹介しています)

バーバパパは、フランソワの家の庭で生まれた体の形を自由に変えられるおばけです。

バーバパパはフランソワと仲良しになりました。でも体が大きすぎて家に入れてあげられないので、動物園に引き渡されてしまいます。

今度はそこで動物たちと友だちになろうとしますが、おりから出たのがばれて、動物園からも追い出されてしまいます。

友だちもお金もなく、どこにも行くところがありません。街を彷徨いながら寂しくて泣いてしまうバーバパパ。

そんな時、街なかで火事に遭遇しますが…

ここまでだと何だか悲しいお話のようですが、バーバパパの能力が不思議で楽しいんです。どんな形にもなれるのですから。街で大活躍してみんなの役に立ったバーバパパは人気者になり、改めてフランソワの家に迎え入れられます。ラストはハッピーに締めくくられますよ。

おばけのバーバパパ の解説・感想

バーバパパは有名ですからご存知の方が多いと思いますが、バーバパパがどうやって生まれたかを知ってる方は案外少ないかも知れません。この本はシリーズ第一作なので誕生秘話から始まります。バーバパパの家族はまだ本作には登場しません。

何にでも変身できるということで、階段になったり、動物の檻になったり、あるいは色んな動物の形になったりします。子どもが船に乗りたいと言ったら船になって乗せてあげることもできるし、馬になることもできます。子どもにとって夢のある設定です。これがこの本の最大の魅力だと思います。

こうしてみるとバーバパパはすごく人懐っこいキャラなんですね。でも生まれたばかりのバーバパパは友達が欲しいという自分の気持ちが先行し、せっかくの能力が空回りするばかりで、逆になかなかうまく友達を作る事ができません。でも経験を通して自分の能力が人の役に立つことを知ります。また人が喜んでくれることが自分の喜びとなっているようにもその表情から感じられます。そしてその辺りから風向きが変わって街の人気者になっていきます。

絵はマンガ的な優しい感じのタッチ。フランスらしいオシャレな感覚のデザインです。特に木や水の表現、建築物のエクステリアなどは、やっぱりフランスなんだなぁと思いました。著者のお一人アネット・チゾンさんは元建築設計士だそうでう、そこからの影響もあるのかも。キャラものと侮れませんよ。

バーバパパは他の出版社も含めて、シリーズで何冊も出ています。この作品はその中の第一作になります。他の作品も数冊眺めてみましたが、私はこの作品がストーリーも絵も一番いいように感じました。

それにしても、「バーバパパ」ってちょっと発音しにくくて、そこだけが欠点と言えば欠点。

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