クレヨンからのおねがい!


文 ドリュー・デイウォルト
絵 オリヴァー・ジェファーズ
訳 木坂涼
発行 ほるぷ出版
初版 2014/9/1
対象年齢 6歳から
文字の量 やや少なめ~やや多め
ページ数 32
発行部数 不明
オススメ度 B

クレヨンからのおねがい! のあらすじ・内容

ケビンがいつものように絵を書こうとクレヨンを見ると、上に手紙の束が乗っています。どれもケビン宛てです。不思議に思いながらその手紙を一つ一つ読んでみると…

最初の手紙は人気者の赤いクレヨンからでした。自分は一番人気があってこんなにも働き過ぎであるということ、クリスマスはサンタの赤でやっとクリスマスが終わったら今度はバレンタインのハートでとにかく休みがないことを訴え、だから少し休ませて欲しいと言います。

次の手紙は紫色のクレヨンから。ブドウや怪獣や魔法使いを書く時に使ってくれることに感謝していますが、線からはみ出るような雑な塗り方をするとせっかくのキレイな色が台無しだと訴えます。

桃色のクレヨンからは、一年間一度も使っていないと怒りのお手紙が。女の子の色だと思いこんでるんじゃないかと主張します。

他のもいろんな色のクレヨン達からの手紙でした。

ケビンは一通り手紙を読んだ後、一枚の絵を仕上げます。

クレヨンからのおねがい! の解説・感想

クレヨン達からの手紙は、文字色、字体、便箋、言葉遣い、キャラクター、そして抱えている事情が違っていてそれぞれ個性があって面白いです。白色のクレヨンなんか、白い紙に書いてもらっても白が塗ってあるのかどうか全然わからないと文句を言ってます。言われてみればそりゃ確かにそうだよね(笑)

そもそもクレヨン達が気持ちを手紙で主張してくるなんてかわいいですよね。手紙を読んでみると、主張そのものもユーモアがあって微笑ましく、自然にニンマリしてしまいました。

人間もみんなそれぞれ色んな事情を持ち、色んな気持ちを持ち、色んな考え方をしているという事実。クレヨンを通じてその事が読者の子どもにも見えてくるかも知れません。

絵の方も、こどもが書いたようなタッチのカラフルで生命感溢れるものです。特に最後のケビンの絵なんかすごいですね。大人が見ても元気を貰えそう。

内容は難しいものではありませんが、クレヨンか色鉛筆である程度いろんな絵を書いた経験がないと理解も楽しさも半減してしまうと思うので、対象年齢は6歳からにしました。読書感想文コンクールで小学校低学年の課題図書になった位ですから小さい内から慌てて読む必要はないと思います。

本作は2014年のケイト・グリーナウェイ賞の最終候補にまで残ったようですね。結局「ちがうねん」が受賞したみたいですけど。

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