いろいろじゃがいも


文 山岡ひかる
絵 同上
発行 くもん出版
初版 2008/4/26
対象年齢 3歳から
文字の量 かなり少なめ
ページ数 24
発行部数 不明
オススメ度 B

概要
じゃがじゃがじゃがいも なにになるかな?

最初は、茹でて皮を剥いてバターをのせて…じゃがバター!

じゃがいも達が5つの料理に変身します。

 

感想
小さい子向けでシンプルですけどとっても楽しい絵本です。対象年齢は2歳でもいい位だと思いますが、出てくるお料理に馴染みがあった方がより楽しめると思うので3歳からにしました。因みに出てくるお料理はじゃがバター、フライドポテト、肉じゃが、ポテトサラダ、コロッケです。じゃがいもが嫌いな子どもは少ないでしょう。どの料理も子どもが喜んでくれそうなものです。あれがいいこれがいいなどと親子で話が弾みそうです。

まずは何と言っても文のリズムがいいです。すべてのじゃがいも料理について同じリズムの文章で紹介されます。なんだかCMのフレーズのようで頭に残り、覚えてしまいそうなんですよ。さらに擬態語擬音語が豊富に効果的に使われています。もう文を読むだけでも楽しい気分になれそうです。ちっちゃいこどもが喜びそうなんです。言葉って面白い!絵本って楽しい!と思ってくれたらしめたものです(笑)

因みに最初の出だしはこんな感じ。

じゃがじゃが じゃがいも でこぼこ ごっつん なにに なるかな ごーろごろ

島崎藤村の名詩『千曲川旅情の歌』を彷彿とさせる、リズムと語感の良さ、と言ったら大げさでしょうか。

じゃがいもの絵がかわいい。貼り絵だそうですね。よく見ると擬人化されたじゃがいも達それぞれ顔や表情、ポーズが違って個性があります。完成した料理の絵は意外と言っては失礼ですがリアルで質感が感じられます。美味しそうに見えてしまいます。全体的にアースカラーとパステルカラーを適度に使い分けており、清潔感、手作り感、かわいらしさがある色使いです。

ほんの簡単にですが調理の過程も描写されています。これがまた文章のリズムが絶妙で大人が読んでも食欲が湧いてくるようです。調理中に発生するリアルで楽しい擬音語は『しろくまちゃんのほっとけーき』を思い出させてくれます。こどもも料理に興味を持ってくれるかも知れません。こどもと一緒にじゃがいも料理をすればこれもまた素晴らしい体験になるでしょうね。

この本は『いろいろシリーズ』の一作品です。シリーズになる位ですから人気があるのでしょう。じゃがいもの他には『いろいろたまご』『いろいろごはん』『いろいろいちご』が個人的には面白かったです。ウチの子も気に入ってシリーズすべて読みました。子どもは『いろいろたまご』が気に入ったようです。

 

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