どっちがへん?スペシャル



 いわいとしお
 同上
発行 紀伊國屋書店
初版 2012/10/17
対象年齢 3歳から
文字の量 かなり少なめ
ページ数 44
発行部数 不明
オススメ度 B

どっちがへん?スペシャル のあらすじ・内容

どっちくんとへんくんの双子の兄弟。見た目はそっくりですが、性格はまったく違います。

二人が書いた絵を比べてみると…あれれ、同じものを書いたはずなのに、どちらかの絵はちょっと変だぞ。

どっちの絵が変なのか?そしてどこが変なのか?間違い探しの感覚で楽しめて、しかもその変加減を楽しめる、遊べる絵本です。お話の絵本ではありません。

どっちがへん?スペシャル 解説・感想(若干ネタバレ注意)

絵の中のどこが『変』かを探し出す

見開き2ページの左右に、どっちくんとへんくんの書いた絵がそれぞれ掲げられています。へんくんの描いた絵が変なのですが、左右どちらが誰の絵かは明示されないし、一定もしていません。へんくんの絵が左だったり右だったりと変わります。絵のパターンはたっぷり17題。

前半は絵がシンプルで二人の絵の違いが一か所だけなのですが、後半に入ると細かく書き込まれた複雑な絵に変わり何ヶ所も違うところ(変なところ)があります。しかもすみっこのほんの細かい場所にまで変なところがあったりして、子どもはそれを探し出し、変加減を楽しむのが面白くてしょうがないみたいでした。

難しくはないですよ。多少の誤解はあり得るかも知れませんが3歳位ならまあ見つけられると思います。因みに一般の間違い探しみたいに正解のページとかはありません。自分で見つけた時の驚きがいいんですし、『変』の感じ方も人それぞれ違うところもあるでしょうから、正解なんてのはかえって野暮なんでしょうね。だから親御さんもお子さんが見つけた『変』が「いやそういう趣旨じゃないぞ」と思っても、正解を教えて間違いを正してやろうなんて野暮なことはしない方がいいと思います。

子どもにはかなりウケましたよ

『変』って何が変なのかと言いますと…絵の中の事物があべこべだったり(魚釣りで魚が人を釣ってたりとか)、逆さだったり(ソフトクリームを上下逆さに持ってコーンをペロペロなめてたりとか)、形が違ったり(車のタイヤが四角だったりとか)、絵にしてみると相当変で、あり得ないというか若干シュールな味わいも。大人が見てもただシュールだなと感じる程度なんですけど、こういうある意味くだらない位のがまた子どものツボにはまるんですね。ウチの子どもは笑い転げていましたよ。

『変』を考えるのも才能

作者のいわいとしおさんは他の絵本では「100かいだてのいえ」とかが有名ですね。子どもの頃から足の生えた魚とか変なものを考えるのが大好きだったのだそうです。親御さんはそれを咎めたりせずに好きにやらせてたのでしょうかね、結果としてクリエイティブな才能が開花して絵本だけでなくアートの世界で大活躍されてるわけです。変なものイコール世の中にない新しいもの。これによって人を喜ばせたいと常々思って創作をされてるのだそうです。

前作があるんです

本作のタイトルに『スペシャル』とついているのは、実は『スペシャル』のつかない『どっちがへん?』という絵本も元々あったからなんですね。

この本は表紙を見てわかるように本作よりもシンプルな絵で、左右どっちが変かを見極めるのが目的で、変なところは各1ヶ所だけです。

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