みんなうんち


文 五味太郎
絵 同上
発行 福音館書店
初版 1977/7/1
対象年齢 3歳から
文字の量 かなり少なめ
ページ数 28
発行部数 109万部(2014時点)ミリオンぶっく
オススメ度 B

概要
動物はどんなウンチをするのかな?
ウンチをしたら後始末をする動物もいるよ

ウンチについて色んな切り口から表現した絵本です。物語絵本ではないのでご注意ください。

 

感想
以前ご紹介した「ちきゅうがウンチだらけにならないわけ」のような科学的に掘り下げた本ではありません。なんと言いますかウンチに関する詩を絵本にしたイメージです。そこにトイレのしつけや、生き物とウンチの関係についての考察がそれとなく含まれているのです。

楽しい雰囲気の絵本です。色んな動物たちがそれぞれ自分のスタイルでウンチをするところが次々に出てきます。それが何ともユーモラスでかわいい。ウンチの形・大きさ、やり方などこんなに個性があるのですね。あっ、でも下品な感じではないですよ。色使いが適度にカラフルにしてあって、写実的と言うよりどちらかと言うとアイコン的な絵です。

ウンチってだけでこどもにはウケるかも知れませんがそれだけじゃありません。とても文章のリズムがよく楽しい雰囲気を醸し出しています。

ひとこぶらくだは ひとこぶ うんち
ふたこぶらくだは ふたこぶ うんち

この文章はリズムに加えてユーモアもあって名文ですね。ここは私、大好きです。(もちろん”ふたこぶうんち”はウソですし、”これはウソ”ってちゃんと本に書いてあります。五味太郎さんおちゃめだなぁ。)

途中でヘビとクジラが出てくるのですが、この2つに関してはどういう風にウンチをするのか書いてありません。「くじらのうんちはどんなの?」とか書いてあるだけ。当然こどもは知りたがるわけです。仕方ないから私が調べて教えてあげましたよ。でもこどもとのコミュニケーションになるし、分からない事を調べるという行為も見せてあげられました。五味太郎さんの術中にはまった感じがします。

途中から人間も出てきて、トイレのしつけについて語られます。内容は①決めたところでする②大きくなったらトイレでする③終わったら紙で拭いて水で流そう、の3点です。動物の例も交えながら教えてくれますよ。

表紙にはかじった跡のあるりんごの絵が書かれています。生き物は食べるからウンチが出るということ事を暗に示しているのかなと思います。その事は本編でも描かれています。実は裏表紙にはかき氷の絵が書いてあります。これはなんでしょう?もしかして食べすぎてお腹を壊すことをイメージ??。(汚くてすみません。)それとも一服の清涼剤の役割として描いたのでしょうかね(笑)

ミリオンぶっくの冊子では4歳からとなっていましたが、文章は量が少ないですし内容も平易で、3歳以下でも大丈夫だと思います。

コメントは受け付けていません。