たんじょうびのふしぎなてがみ


文 エリック・カール
絵 同上
発行 偕成社
初版 1978/11/
対象年齢 3歳から
文字の量 かなり少なめ
ページ数 25
発行部数 不明
オススメ度 B

たんじょうびのふしぎなてがみ のあらすじ・内容

男の子チムは明日が誕生日。

まくらの下に不思議な手紙を見つけました。手紙には半円や三角や星型、楕円などの図形記号を使って、何か道順のようなものが示されています。

(下弦の半円)がのぼったら、いちばんあかるい(星型)をさがしなさい。そのましたに大きな(横長の楕円形)があります。そのかげに(三角形)がありますから、はいっていきなさい。おくのほうの(丸)をくぐりぬけ、(階段形状)をおりて、まっすぐにすすみ、(縦長の長方形)をあけなさい。すると(横長の長方形)がありますから、のぞいてごらん。そこにびっくりするようなものがまっていますよ。

※実物の絵本では、()の部分は黒い図形で表されています。

チムが窓から外を見ていると、月が上ってくるのが見えました。どうやらこれが(下弦の半円)のようです。次は一番明るい(星型)を探します。

たんじょうびのふしぎなてがみ の解説・感想(若干ネタバレ注意)

子どもが食いつく宝探しの探検

凝ったストーリーみたいなものはなくてホントに単純に手紙にそってゴールへと探検していくだけの内容です。ゴールでは嬉しい誕生日プレゼントが待っているというハッピーエンドです。だから3歳位でも十分楽しめると思いますよ。しかしこの宝探しみたいな内容はこどもの食いつきが非常にいいんですよね。

手紙の図形と、絵本の仕掛けと、チムの視点が連携

仕掛け絵本になっています。チムが手紙の指示にそって進んでいくその目の前に現れるものがその都度チムの目線で描かれています。最初、手紙だけを見てみても何を示しているのやらさっぱりわかりませんが、チムが手紙の通りに進んでいくことによって、手紙に書かれた図形は現実の事物を示していることがわかってきます。ページの仕掛けの形状は手紙に書かれた図形そのままの形になっています。大きな石(楕円形)をめくってみると後に洞穴(三角形)が隠れていたり、ページに穴(長方形)が開いていてその先の景色がちょっとだけ見えていたり、遊び心満載です。一緒に自分も探検しているような気分になれそうです。

最後にわかる探検の全貌

チムが誕生日のプレゼントを見つけたページの下には小さく「チムは帰り道がわかるかな?」と書いてあります。そこをめくって一番最後のページには、チムがたどってきた道順を一枚にまとめた絵が載っています。なんのことはない、ぐるっと回ってまた家へと戻ってきていたんですね。これまたちょっとした驚きです。

エリック・カールさんのコラージュのやり方も紹介

遊び心と言えば、エリック・カールさんならではのカラフルな絵はいつもどおりです。ほとんどの著書はコラージュ(はり絵)で作られているのだそうですが、この本のカバーには著者のコラージュのやり方が簡単に説明されていました。こどもと一緒に真似してやってみるのも面白そうです。

エリック・カールさんの他の絵本もご紹介しています。『エリック・カール』のタグからご覧ください。

同じく宝探しをモチーフにした日本の絵本もご紹介しています。『きょうはなんのひ?』をご覧ください。この絵本では、もっと現実にやりやすい形での宝探しの様子が描かれていて、読者のお子さんが自分で宝探しで遊ぶための参考になりますよ。お子さんの誕生日でも同じようにこの宝探し方式でプレゼントを渡してあげたら絶対喜ぶと思いますよ。これらの本をヒントにした宝探し遊びについての記事もどうぞご覧ください。

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