やまこえのこえかわこえて


文 こいでやすこ
絵 同上
発行 福音館書店
初版 1992/9/1
対象年齢 3歳から
文字の量 やや少なめ
ページ数 28
発行部数 不明
オススメ度 B

概要
きつねのきっこが夜中に買い物に出かけます。豆腐屋さんへ油揚げを100枚買いに。

一人では危ないので、途中からお月様とフクロウとイタチがお供についてきてくれます。

買い物が終わった帰り道、怪しげな影が一行の前に現れますが…

 

感想
私は同じシリーズの作品を複数紹介することが少ないのですが、このシリーズはもうこれで3作目です。どれも良質な作品なので放っておけないのです。本作もストーリーからディテールまでこどもが喜びそうな要素が詰まっています。善意にあふれた平和な雰囲気の中にもちょっとした冒険の要素もあったりして物語の楽しさも味わえます。

基本的には和やかなお話ですが、夜のお買い物はこどもにとってイベントであり冒険でもあります。買い物の帰り道には怪しい影が油揚げを狙います。でもお供のみんなが協力してこれを撃退します。この影、一見怖そうなのですが、出てくるたびに何故か要求が小さくなっていく妙に弱気な奴で憎めません。その正体は作品の最後に明かされます。

お買い物の冒険の後は、これもみんなで力を合わせてあぶらあげを使って料理をします。これだけの油揚げを使って何を作るかは絵本を見てのお楽しみ。これは好きな子が多いんじゃないかな。料理の場面も楽しそう。そして楽しそうなだけじゃなくてみんな一生懸命働いているのもとてもいいと思います。

絵をよーく見てると表情や仕草からその場面場面の気持ちが伝わってきてとてもかわいいです。動物がいっぱい出てくるのもいいです。

名作きつねのきっこシリーズは、他にも『おなべおなべにえたかな?』『おおさむこさむ』をご紹介しています。

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