ありがとう、フォルカーせんせい


文 パトリシア・ポラッコ
絵 同上
訳 香咲弥須子
発行 岩崎書店
初版 2001/12/20
対象年齢 6歳から
文字の量 やや少なめ~やや多め
ページ数 38
発行部数 不明
オススメ度 B

概要
トリシャは絵が得意な女の子。でも1年生になっても字がうまく読めません。くねくねした形にしか見えないのです。それが原因で同級生に意地悪をされたトリシャは、だんだんと学校をズル休みするようになっていきます。

そして5年生。相変わらずトリシャは文字をうまく読むことができません。そこへ新しくフォルカー先生が担任になりますが…

 

感想(ネタバレ注意)
とても素晴らしい本でした。一人の女の子が悩みを抱え、優しい大人たちに励まされながら、問題を解決し、失いつつあった自信を取り戻し、本を読む喜びを知るというお話です。

各場面でのトリシャの気持ちが、文章からも絵からも痛いほど伝わってきます。最後に本が読めるようになった場面は思わずホロリといきそうでした。

トリシャのおばあさん、そしてフォルカー先生がトリシャにかける言葉が胸に残ります。なんと優しい人達でしょうか。お父さんお母さんにも読んでいただきたいです。

実はトリシャのモデルは作者自身。自伝的なお話でした。その事が本の最後に明かされます。すごいですよね。本をうまく読めなかったこどもが将来絵本作家に までなってしまうんですから。学習障害というものの存在を知らしめ、それを克服することができるということを教えてくれるという側面もこの本にはあるよう です。

文章はちょっと多めのページもありますが、漢字は最小限でフリガナもふってあります。(1ヶ所だけフリガナを付け忘れてましたが…。)

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