鉢かつぎ姫


絵 広川操一
発行 講談社
初版 2002/2/20
対象年齢 5歳から
文字の量 やや少なめ
ページ数 44
発行部数 不明
オススメ度 B

概要
昔、こどもに恵まれない侍の家がありました。夫婦は観音様にこどもを授けてくださるようお願いします。そして女の子が授かりました。女の子は美しく賢く育ちます。

ところが女の子が13歳になった時、母親が病気になります。そして最期の時、仏様のお告げだと女の子の頭に木の鉢を被せます。

この鉢はどうしても外すことができません。女の子はこれが原因で誰からも愛されず認められず、悲しい生活を送ります。そしてとうとう身投げを決意しますが…

 

感想
定評ある講談社の絵本シリーズです。どの作品も古き美しき日本人の精神の背景とでもいうようなものが感じられます。艶やかな日本画と硬めの文章は本書でも同様です。

最後はもちろんハッピーエンドです。不幸の原因のように見える鉢が実は観音様の慈悲と加護を具現化したものだったであろうことが最後の最後に表されます。

ですがその最後の場面までは苦難の連続です。このような話は意外とこどもが食いついてきます。『おしん』なんかもそうですが、このような苦難の物語は何か日本人の琴線に触れるようなものがあるのでしょうかね。

講談社の絵本シリーズはもう一作『安寿姫と厨子王丸』をご紹介しています。こちらも硬派な内容です。やはりこどもも食いついて見ていました。

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