どうぞのいす


文 香山美子
絵 柿本幸造
発行 ひさかたチャイルド
初版 1981/11/
対象年齢 2歳から
文字の量 やや少なめ
ページ数 32
発行部数 不明。2003年8月時点で第52刷
オススメ度 B

 

概要
うさぎさんが小さな椅子を作りました。「どうぞのいす」と書いた立て札と一緒に、樹の下に置いておくことにしました。

最初に来たのはロバさん。ロバさんは拾い集めてきたどんぐりの入ったかごを椅子の上に置き、自分は木陰でお昼寝を始めます。

次に来たのはクマさん。クマさんは「どうぞのいす」と書いてあるのを見て、勘違いしてどんぐりを食べてしまいます。そして代わりにハチミツの瓶を椅子の上に置いていきます。

そして次に来た動物も…

 

感想(若干ネタバレ注意)
表紙を見ると、ピンク色を基調にしていて、可愛い表情のウサギさんが椅子に座っている。何だか甘ったるいキャラものの絵本かと勘違いしてしまいそうですが、違います。暖かみのある色使いで丁寧に描かれた油彩の絵が美しい本です。

ウサギさんは最初に出てきて椅子を設置すると、もう出て来ません。後は色んな動物たちが代わる代わる出てきて、お話が進みます。

ストーリーは単純です。椅子の上の食べ物が次々に変わっていき、最後ロバさんが目を覚ました時にあれれ!?となります。タイトルから想像されるような話とちょっと違うと感じる方もおられると思います。私もそうでした。ほのぼのしていいのですが、小さい子向けですから、そんなに凝ったお話ではありませんよ。その点勘違いされると、ちょっとがっかりされると思います。

出てくる動物たちは椅子の上の食べ物を全部食べてしまうのですが、必ず「後の人にお気の毒」と、自分の持っている食べ物を代わりに置いていくのです。自分が良ければそれで良しとしない、思いやりの気持ちがとてもいいです。最初に椅子を作ったウサギさんも、みんなに使ってもらおうと樹の下に椅子を置きましたしね。子どもにもこんな気持を持ってもらえたらと思います。

最後に可愛いオチがあるのですが、もっていき方がいま一つで(偉そうでごめんなさい)普通にスルーしてしまうんですよね。もっと子どもが喜びそうな感じにして欲しかったな。

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