おふろだいすき


文 松岡享子
絵 林明子
発行 福音館書店
初版 1982/4/
対象年齢 4歳から
文字の量 やや少なめ~やや多め
ページ数 40
発行部数 115万部(2014時点)ミリオンぶっく
オススメ度 A

 

概要
まこちゃんが、あひるの玩具プッカとお風呂に入ります。

玩具のプッカが喋り始めたと思ったら、今度はそこへカメさん、ペンギンさんなどの動物たちが現れます。

動物たちと遊んだり、体を洗ってあげたり、楽しいお風呂のひとときを過ごします。

空想が広がるままにのびのびと描かれた、ファンタジー絵本です。

 

感想
こんな楽しいお風呂があったらいいなぁと、動物好きの子どもは思うでしょうね。

カメさん、ペンギンさんの他にも、まだまだ動物は現れます。それぞれ個性がありマイペースで、どこかちょっぴり奇妙です。自分たちの事ばかり喋るもの、無口なもの、まこちゃんに体を洗ってくれと要求するもの。何となく『不思議の国のアリス』に出てくるキャラクターのような雰囲気も持っています。この動物たちの掛け合いが不思議で楽しいです。

これお風呂に入るわけないでしょ?という位大きな動物も出てきます。これはないでしょう(と大人は思うかも知れませんが)いいんです!楽しいからいいんです!(笑)この迫力もまたこの本の楽しさの一つでしょう。

しかもツルツルの床を滑って遊んだり、石鹸のシャボン玉で遊んだり、大きな体を洗ってあげたり、シャワーをかけてもらったりとお風呂の中は遊び場のようです。

まこちゃんは一人で服を脱ぎ、一人で上手に体を洗えます。耳の後ろや、足の指もちゃんと洗おうね、というのもさりげなくお話の中に挿入されていますよ。お風呂の教育にもいいかも。また最後のページでまこちゃんは「ぼく、おふろだいすき。きみも、おふろだいすきですか?」と読者に問いかけます。お風呂が嫌いな子もなんとなく「おっ、おう…お風呂もいいかも」ってなってしまうかも知れませんね(笑)

お風呂ネタでは定番の、数をかぞえるエピソードもあります。数え方に、それぞれの動物の性格が表れていて面白いです。

ホッとする最後の締めくくりもいいです。お母さんが体を拭いてくれます。安心できるいい雰囲気でお話が終わります。

本の裏表紙には「読んであげるなら 4歳から」と書かれています。お風呂で動物たちと楽しい時間を過ごすという内容からすると4歳よりももっと小さい子でもいけそうな印象を持たれるかも知れませんが、40ページありますし、意外と文章量があるページもあって、会話や描写の内容もちょっと児童文学よりな感じを持つ部分もあります。やはり4歳位が適当なのだろうと思います。

絵は林明子さんですから、間違いありません。動物たちも林明子さんのタッチでリアルさと親しみやすさが同居しています。林明子さんの他の作品もご紹介しています。タグからどうぞ。

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