とけいのほん① とけいのほん②


文 まついのりこ
絵 同上
発行 福音館書店
初版 1973/5/
対象年齢 3歳から
文字の量 やや少なめ
ページ数 32
発行部数 118万部(2014時点)ミリオンぶっく(とけいのほん①)
オススメ度 B

概要
ちび(短針)とのっぽ(長針)が散歩に出かけます。

途中で出会うキャラクターに時刻を教えながら散歩は続き、それに合わせて時間も進んでいきます。

時計の見方を楽しく学べる本です。

 

感想
とけいのほんは2冊に分かれています。それぞれ別々に購入できます。ここでは①と②合わせてご紹介します。

①で説明しているのは、時計の構成(文字盤があって、2つの針があって、それぞれの針の進み方が違うということ)、7時や9時など1時間毎のちょうどの時刻の見方、それと8時半や12時半などの時刻の見方です。場面は朝から日中にかけて。

②で説明しているのは、8時15分や10時43分などの半端な時間の見方です。場面は夜です。

時間の概念は教えていません。時計が進むと同時に時間が経過して昼から夜になるなどの設定が背景に組み込まれてはいますが、あくまでも時計の見方を説明する本です。

ミリオンぶっくの冊子では3歳からとなっていました。でも3歳だとちょっと早すぎる気がします。①はこどもによっては3歳でも大丈夫かも知れませんが、②はかなり難しいでしょう。そんなに急ぐ必要もないのではないかなと個人的には思いました。

でもこの本での説明の仕方はとても親切です。基本的なところからやさしく説明されていて、しかも同じ事を何度も繰り返すので、読み進めていくだけでも理解しやすいと思います。

登場するキャラクターは、どんぐりぼうや、ひかりのぼうや、おばけのぼうやと可愛らしいものばかりでこどもにもとっつきやすいでしょう。

②では分の読み方をこう教えています。…数字と数字の間に5枚づつカードを並べていきます。カード1枚が1分です。一番上の”12”のところから長針が指しているところまでカードが何枚あるかを数えて、それが現在の時刻の”分”に相当するというわけです。掛け算を知らない内はこうして数えていくしかないですよね。そして慣れてくると”5”が25分に相当するとか覚えてしまうのではないでしょうか。

私自身の反省を踏まえてこの本で注意すべき点は、あまりにお勉強が前面に出ないようにする事だと思います。こどもが時計の見方を覚えたいと向学心に燃えているなら別ですけどね。この本ではストーリーの中に問題がいくつも組み込まれています。それをテストか何かのように与えてしまうとこどもはそもそもの好奇心自体を失ってしまうかも知れません。私は最初それで失敗しました。完璧を求めず、こどもに合わせて助け舟を出してやる、そしてあくまで遊び心でやるのが一番だと思います。

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