あきちゃった!


文 アントワネット・ポーティス
絵 同上
訳 なかがわちひろ
発行 あすなろ書房
初版 2014/8/30
対象年齢 4歳から
文字の量 やや少なめ
ページ数 32
発行部数 不明
オススメ度 B

あきちゃった! のあらすじ・内容

仲良しの4羽、茶色い小鳥と赤い鳥とハトとカラス。茶色い鳥は「チュン」赤い鳥は「ツピ」ハトは「ポー」カラスは「カァ」と鳴きます。もちろんいつも同じようにそうやって鳴きます。

ある日、茶色い小鳥が、いつもの「チュン」という鳴き声に飽きてしまい、思い切り変な鳴き声に変えてみました。「アチャピッピポケプー」カラスは大反対。他の2羽は大反対ではありませんが「チュン」の方がいいだろうという感じ。茶色い小鳥は仕方なく今まで通り「チュン」と鳴きました。でも6分後にはまた新しい鳴き方を思い付いてやってみました。やっぱりカラスは大反対。

ところが今度は赤い鳥が、急に気が向いて変な鳴き声に変えてみました。「ヒョロヒョロプリッパキョロキョロズリッパ」カラスはやめろと怒ります。ハトは「あらまー」

そして次にはハトも。カラスは怒って離れたところへ飛んでいきました。残った3羽は困ったなと思いながらも、面白い鳴き声を色々思いついてやってみます。

そうこうする内に、カラスもちょっとづつちょっとづつ3羽に近づいてきて、とうとう…。

あきちゃった! の解説・感想

子どもには超ウケますよー

これ、やられました。チョー面白かったです。こどももアハハアハハとウケてました。飽きたから鳴き声を変えてみる事にしたっていう発想が楽しいですよね。その変な鳴き声も子どもはおかしかったみたいです。この変な鳴き声って子どもの発想に近いですもんね。

すごく漫画的

文章もほんのちょっとありますが、ほとんどは鳥同士の会話でお話が進みますし、画面の構図とか演出方法もアニメや漫画の感覚に近いです。この作者さんは多分にアニメ・漫画(もしかして日本の?)の影響を受けていると思われます。

4羽それぞれのキャラクターがいい

4羽それぞれのキャラクターがハッキリ描かれています。好奇心旺盛な茶色い鳥、日和見的で影響を受けやすい赤い鳥、平和主義者のハト、頑固で保守的なカラス。その掛け合いが楽しいんですよ。これは訳者さんのセンスもだいぶ影響してるんじゃないかな。グッジョブです。

私は特にカラスのキャラクターが好きです。自己主張の強い半面、寂しがり屋でもあり、憎めないんですよ。一旦3羽から離れて遠くへ行ってしまったカラスがちょっとづつ近寄ってくるのがおかしかったです。何だかカラスに対する印象が変わってしまいそう(笑)

最後にまだダメ押しのオチが

最後はみんな変な鳴き声を楽しむようになるのですが、最後のページにまたダメ押しのオチがあってこれもまた面白かったです。

おすすめ度Aにしようか迷いました。今も迷っている位です。ただ絵本としては新しい感覚なのですが、漫画として見るとあんまり目新しさはないのかなとも思いました。でもこどもにはそんな事関係ないですよね。なんだかんだ言って私自身も気に入ったし、大人も楽しめると思いますよ。

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