ロバのおうじ


文 M.ジーン・クレイグ
絵 バーバラ・クーニー
訳 もきかずこ
発行 ほるぷ出版
初版 1979/6/15
対象年齢 6歳から
文字の量 やや多め~かなり多め
ページ数 49
発行部数 不明
オススメ度 A

概要
王様とお妃様が魔法使いに頼んでようやく授かったこどもは、なんとロバの姿形をしていました。

ロバの王子は賢く、品よく、元気に育っていきますが、その姿故に誰にも相手にされません。実の父母である王様とお妃様からもです。

この城にいても誰からも認められることはないと悟った王子は、一人城を出て旅に出ますが…

グリム童話の名作を、バーバラ・クーニーの美しい絵で見せてくれる、小さな宝物のような絵本です。

 

感想
『ロバのおうじ』は、今まで何度も絵本になってきただろうと思います。その中でもこの本は1970年代の初版出版ながら今でも新品が入手可能であり、長く愛されてきたことがうかがわれます。

内面を見る目を持たない周囲の愚かさ、王子の孤独と放浪、音楽の力、そして外見にとらわれない心からの愛情。童話ですけど、奥行きのあるお話です。

日本語の文章は読みやすいですし、抑えめの表現がかえって叙情的な感じがします。

カタカナがほんのわずかありますが、ほとんどひらがなです。でもページ数も文章量もかなりあります。ほんの一部ですがこどもには馴染みがないであろう言い回しや言葉が使われています。読み聞かせるにしても、自分で読むにしても、ある程度の国語力を必要とするかも知れません。が、この位の本を読もうというこどもならば、これもまたよい勉強の機会となるでしょう。

なんといっても、絵が素晴らしいです。額に入れて飾っておきたい位の美しい絵が次々出てきます。バーバラ・クーニーさんは二度もコールデコット賞を受賞しているんですね。

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